武士の家計簿

劇場公開日:

武士の家計簿

解説

古文書から幕末の武士の暮らしを読み解いた磯田道史による教養書「武士の家計簿 『加賀藩御算用者』の幕末維新」を、森田芳光監督&堺雅人主演で映画化。御算用者(経理係)として加賀藩に代々仕えてきた猪山家の八代目・直之。しかし当時の武家社会には身分が高くなるにつれて出費が増えるという慣習があり、猪山家の家計もいつしか窮地に追い込まれてしまう。そこで彼らは、直之の提案で武家とは思えないほどの倹約生活を実行することになる。

2010年製作/129分/G/日本
配給:アスミック・エース、松竹
劇場公開日:2010年12月4日

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(C)2010「武士の家計簿」製作委員会

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2.0平凡

2023年12月31日
PCから投稿
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プライア

4.0いつしか借金が嵩んでいったのは、世間様に合わせていった結果

2023年6月9日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

加賀百万石の財務を担った猪山家、倒幕進む幕末の時代に家芸を全うした算盤侍の生涯を描く。

末期とはいえ、江戸時代は何気ない日常生活にまで様式美が溢れている。

賛否はあるにせよ、家父長制のもと、食事の席次が決まっているのも、機能的にはたぶん何の役にも立たない裃を身につけたりするのも、様式美のひとつだ。

様式美は、その根源の意味が希薄になればなるほど、横並びの思考を肥大化させて行く。

とりあえずよそ様がやっているのだから、こういう時はこうするものだから。

大衆化した先に「世間様」「体裁」「体面」といった日本特有の過剰とも言える他者意識が産まれる。

猪山家は、特段、酒が好き、賭博好きといった破天荒なわけではないし、常軌を逸した派手好き、見栄っ張りというわけでもなさそうだが、いつしか借金が嵩んでいったのは、世間様に合わせていった結果と言える。(これは田舎に住むとよく判る)

そうした不可視な世間様に惑わされることなく、家芸を根っこに据えた家内再建と長男への教育に峻厳に臨む直之の、算盤侍といえども武士のプライドを大切にする姿勢がうまく描かれている。実際、世間様が希薄になった明治の世で、長男は家芸で出世する。

家って不思議な単位だ。寺の子は頭を丸め、侍の子は刀を握り、算盤侍の子は算盤をふる。たまたまそこに生まれてしまったが故に、何かに縛りつけられることを不自由と断じていいのか、ちょっと悩む。決まりきっているからの自由。益も不益もある自由が、日本らしくていいなと思ったのは、それだけ僕も歳を重ねたからだろうか。

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えすけん

3.0微妙。大きな事件は起こらない。その分、静かなる感動が欲しかったが、...

2023年5月26日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

微妙。大きな事件は起こらない。その分、静かなる感動が欲しかったが、それもない。
敢えて描かなかったのだろうが、そこを描いて欲しいのよ、感。
・第二子はどこいった?完全無視。
・突然老けすぎやろ(笑)
算用者という武士がいたんですね、勉強になりました。

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はむひろみ

4.0お家芸とは

2023年2月9日
iPhoneアプリから投稿

子煩悩だった父親が、子供が大きくなったある日から、お家芸であるそろばんを、厳しく教え育てた父親。

時には感情よりもそろばんを重視する。

その厳しさに、子を思う母親が胸を痛める。ただ、この時代は父親が絶対だったことが理解できる。

父親の教えの意図がよく分からなかった息子。

ただ、父親から教えてもらったことが、唯一の存在となり、明治の新しい時代で活躍することができた。

お家芸という言葉が重く感じられた。

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hiro
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