劇場公開日 2010年2月27日

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「すべてを投げ打って愛にかける男の生き様」すべて彼女のために septakaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5すべてを投げ打って愛にかける男の生き様

2010年3月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

胸が苦しくなるほど
心臓の鼓動がドキドキしたけれども、それだけかな

~~~

最初に書いておきます。
感想に物凄い個人差がでる作品だと思います。

間違いなくドキドキはするんです。
ただ、そのドキドキをよかったとするか
物足りなかったとするか、ここは個人の好みの問題だと思います。

ちなみに、私の前を歩いていた中年カップルは
「ドキドキしたぁ。ミレニアムドラゴンタトゥーを超えたね」と大満足していました。

え~、わたしは、ミレニアムドラゴンタトゥーのほうが、圧倒的上です。
心臓の鼓動の早さ、作品から与えられた衝撃度、すべての面で上回っていました。

じゃあ、どこが原因で
感想に、この差が生まれたかと言うと
予告編で流れていたので書いてしまいますが、
無実の罪で投獄されてしまった奥様の救出方法。

今作、夫は脱獄という手段を選択します。
脱獄するための準備、実行、この過程が
マフィア、親族、優秀な刑事などを巻き込み
上手く逃げ切れるのかどうか、ドキドキさせられます。

このドキドキが好きな人は大満足なのでしょう。

では私はというと、脱獄よりも、
無実の罪での投獄なら、真犯人を見つけ出す。
そのための、ドキドキハラハラのほうが好きなんです。

直近なら『母なる証明』。
真犯人を見つけ出そうとすれば、
その過程で起きる身の危険、予想もしなかった真実など、
深く掘り下げて且つ世界を広げられる可能性を秘めていますよね。

でも、投獄を選択してしまうと、
その方法と、成功するか否かだけに集約されてしまう。
自然、ストーリーの展開も、ある程度は読めてしまいますから
ドキドキはするけれども、そのドキドキは限定的なものになってしまいます。

ハリウッドでリメイクも決まるほど、
評価も高く話題になったようですが、突っ込み不足の感は否めませんでした。

☆彡     ☆彡

繰り返しになりますが、
映画としては良い映画です。
これは自信を持って断言します。
あとは、完璧好みの問題になります。

作品の出来からするとAなのでしょうが、
自分自身の満足度は、Bでしたので、
限りなくAに近いB+とさせていただきます。

septaka