パーマネント野ばらのレビュー・感想・評価
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私はとても好きな映画 人を好きになる素敵さや、せつなさが散りばめら...
私はとても好きな映画
人を好きになる素敵さや、せつなさが散りばめられていて
人間って悪くないもんだと思う
とにかく菅野美穂ちゃんがみずみずしくてかわいくて、夏木マリさんがいつもですがめちゃくちゃいかしてた!!!
【高知の”ハチキン”達の逞しき生き方を描き出した作品。所詮、男は女性より命短き、愚かしくも女性を愛する生き物なのである。この世は、女性を中心に回っている事を再認識した作品でもある。】
ー ”ハチキン” 高知に仕事で行った時に教えて頂いたのであるが、高知の女性は”ハチキン”(以下自粛・・)を掴んでいるから、男より、よっぽど強いのですよ。”と高知の高校の先生から教えて頂いた言葉である。ー
◆感想
・一時期、西原理恵子さんの、漫画に嵌った事があった。
最初は麻雀漫画だったが、その後、「毎日かあさん」を読み、当時旦那さんであった戦場カメラマンの鴨志田譲さんとの出会いと結婚と、彼のPDSDによる過度な飲酒及び、戦場のフラッシュバックに付き添い、最後は癌に斃れた夫との関係性を描き切った漫画に、幾度涙した事か・・。
と共に、西原さんの、人間としての強さに魅了された。
・今作は、そんな西原さんの幼児からの思い出を漫画にした作品を底本にして、制作されている。
・登場するのは、強くも哀しき女性達と、愚かしき男性達である。
だが、今作品で特筆すべきは、女性達は、男性達を卑下する訳でもなく”仕方がないなあ・・”と言う女性目線で描いている点であろう。
<久方振りに鑑賞したが、原作に吉田大八監督風味を絶妙に組み込んだ作風が、面白くも切ない作品である。この世は、女性を中心に回っている事を再認識した作品でもある。>
■今作で主演した菅野美穂さんが、「クヒオ大佐」で主演した、今や邦画を代表する俳優さんとご結婚されて、子供さんも産まれ、幸せな人生を歩まれている事を先日知り、心からお祝い申し上げます。(世間的には随分前の事だそうであるが、知らなかったので・・。)
パーマネント野ばらに集まる様々な人々。 男への執着、固執、ダメ男に...
パーマネント野ばらに集まる様々な人々。
男への執着、固執、ダメ男に足を引っ張られる女性たち。
終盤にはいろいろなことがつながる。幸せになるためには一歩、前へ進むことが大切だということが伝わってきた。
おばちゃんたちがパワフル。菅野美穂が可愛らしかった。
菅野、小池、池脇、宇崎、夏木、江口。俳優がみんないい。高知の言葉が...
菅野、小池、池脇、宇崎、夏木、江口。俳優がみんないい。高知の言葉がいいし、吉田監督の映像は美しい。青春や人生の日常の時間の止まった永遠の美しさが風景とかぶる。墓に埋めるシーンも、海でやけに若い江口とのシーンも。一方でチェーンソーや小池の暴走シーンなどダイナミック。ボケてからの夜のチェーンソーの火花が花火のようにきらめくのもきれい。
菅野の方言はちょっと甘いけど、ふわっとした感じ、話し方が田舎の感じに合ってて許せる。
子どもが田舎を自由に一人歩き回るのも田舎ならでは。
おばちゃんたちのたくましさ。
西原の世界。男は皆最低で、女の子たちの連帯がある。出ていけなかった人たちは皆クズみたいな。でも、吉田の世界は優しい。
江口の非在感の描き方もうまい。デートしたトンネル、温泉場の感じ、温泉旅館の駐車場。電話ボックス。
少女たちの自転車のシーンもいい。壊れた自転車を見つめるなおこちゃんの表情だけで表現している。
菅野さんはかっこいいとベタ褒めだったけど、江口さんのちょっととうのたった感じがちょうどよかったかも。
右足のサンダルのエピソードは、原作どおりなのかわからないけど、あとから思うとほっとするのでよくできてる。ビールのふたも空いてないので、視聴者はここで何となくわかる。
どんな恋でもないよりましやき
上映当時に観たのだけど、全く覚えていなかったので新鮮でした。改めてなんで生きてるのかなって思います。性欲てなんなのかなとも思います。
それが生き物のさがであるか。
死んだ者が何かを伝えることもあるで。
そこまで大袈裟な話ではないか?笑
男と女てなんなん。
町に一軒のパーマ屋さん
離婚 離婚 離婚と町中の女たちが夫と離婚している。なぜか色々なタイプのダメ男たちしか出てこない。
マトモな男かなと強いて言うなら尾崎竜童かなもう一人江口洋介ぐらい。
途切れ途切れで女たちの生き様を描いているが笑える所がたくさん出てきたが何故か笑えなかった。共感出来ない笑いだった。子供たちも時には和む所はあったけど大人を見ているから変にリアルなことを言っている。
誰もが心の隙間を埋めるかの様に相手を求めている
それは妄想でも。自分だけの世界
ダメ男でも他のひとにはわからないいいところがあるのだろう。いい顔の人だっていい人はいる。映像的には分かりやすいのに何を言わんとしているのかが分からなかった。
医学的に楽しい幻覚幻聴はないそうですが
原作はファンタジーとして書かれているそうですが、映像はそのまんま見えたり聞こえたり現実と交錯してるので、実生活に支障をきたしています。
だから、痛々しく哀れで、と言いたいところですが、いや、本当に好きな人が好きなだけ見れて、好きなことしてくれるんだから極楽ですよね。
でも、現実にはそんな妄想が幻覚幻聴には現れないわけですから、戸惑いますよね。
どう感じて良いのやら、トホホな気持ちで観ていました。
アウトレイジ
原作・西原理恵子、監督・吉田大八なので、
一筋縄では無いだろうと思って観賞。
高知?の田舎町を背景とした、女の子??たちの話。
菅野美穂、小池栄子、池脇千鶴が幼馴染で、
序盤は小池の強烈な、中盤から池脇の最低男の恋愛話で、
菅野の恋愛話は全体的にふんわりと語られる。
でもそのふんわりが最後スゴイ爆弾で粉々にされた。
海でデートしてる、に全員過敏に反応したのは、
そーゆー事かと後で納得。
でも菅野はバツイチなんだよね~、そこはどーなの?と軽くツッコミ。
名前わからないのにインパクト充分なパンチ軍団も強烈。
「パンチやめる?」いやフツーそーでしょw
この町の日常の風景は、ほのぼの通り越して漫画な毎日。
小池の父や、裏山の婆さんとか、アウトな人ばかり。
この日常、男だったら堪えられないと思うけど、
女の強さを感じる話でした。
演者は皆素晴らしいが、ケバい小池栄子はかなり良い。
叩き込み得意なパンチ軍団はサイコー。
えげつない下ネタが飛び交う美容室“パーマネント野ばら”。幼い娘が...
えげつない下ネタが飛び交う美容室“パーマネント野ばら”。幼い娘がいるというのにオバちゃんたちは平気だ。頭は店主の夏木マリをはじめ、皆金髪のちりちりパンチパーマだ(笑)。なおこにも友人のともちゃん(池脇)にもみっちゃん(小池)にも“チンコ”発言ばかり・・・
男運のない女たち。歴代の付き合った男に殴られてばかりの池脇千鶴の痛い演技がいい。不幸というわけではないけど、田舎の現実ということがしみじみ伝わってはくる。でも本当の田舎はもっと保守的で、違うハズだと思うけどな。男女関係だけは都会的なセンスなのかもしれない。
面白かったのは前半だけか。浮気旦那を車で撥ねる小池栄子やチェーンソーを振り回すオヤジがいたり・・・そんなこんなで、西原理恵子の『女の子ものがたり』にしろ、女の子の視点で描かれたものはどうも肌に合わない。『いけちゃんとぼく』は良かったのにな(ファンタジーなのでジャンルは違うが)。
四国の島に残った女のたくましさ
・最後でどんでん返しものだったとは、濃い~登場人物のオンパレードのなか管野と江口のシーンだけ空々しかったのはそういう理由だったのか
・とはいえそれで引っ張るには話が無さすぎて退屈
・下ネタで湧くおばさんたちや過去の親とのトラックのシーンなどが印象に残ってるがいかんせん体温は上がらず
・菅野美穂の顔の表情だけで持っていく演技はすごかった
悲しいラスト
一番まともな感じの人が一番壊れてたっていうラスト…
映画の途中あたりから西原理恵子さん原作だということを忘れていたが、見終わって思い出した時、府に落ちた。
西原さん…落とす時はとことん落としますね…
ホラーより怖いです。
1人で生きるのは難しい…。
この町の人間はみんな狂ってる…。
男に依存してないと生きていけない女性達。
これが都会と田舎の違いなのかもしれないですね。
都会だったら、やりたいことが沢山あるけど、田舎に住んでいたら1人じゃ生きていけない。
その穴埋めとして、男を求めてしまうのだとしたら切ないです。
依存しすぎた結果、一番一途だと思っていた女性が、実は一番狂っていたという衝撃のラスト…。
温かい砂の温もりを、大好きな彼の体温と錯覚するラストに涙が出そうになりました。
平凡に幸せに生きることは、単純なようで実はなかなか難しいのかもしれないですね…。
最後にびっくりホロリ
高知県の漁村が舞台で田舎ほんわかものかなぁ、と観ていると、登場人物それぞれが抱えている問題や精神的な弱さが交錯しつつ、それが総体で地域社会を構成している様子が描かれていて良かった。やはりそこで終わらないのが吉田大八映画。いつもラストで観客の視点を主要人物の内面に反転させることで、物語に散らばった様々な伏線を一機に回収して終わらせる。そこには単なるカタルシスを越えた物語やテーマに深みを与える要素があるから、感心させられる。とても良かった!
●不思議な世界観。
コミカルなのに、ちょっと怖さがあるというか。
西原ワールドと吉田大八の化学反応が素晴らしい。
夏木マリたちのババア全開っぷりと、菅野美穂の危うさ。不思議なバランス。
横道世之介に近い感覚。
田舎町の安定感というか、強さというか、何気ない日常がステキだ。
違和感の正体
主人公の菅野美穂と教師の江口洋介の恋に関しての描写があまりにも不自然。学校に部外者が入って、教師と親密そうに歩いている状況など、私の想像力では納得できない。
また、周囲の人々のダメダメぶりからすると、この二人の「まっとう」な感じに歯が浮いてしまう。
画面の深度を意識したカットを重ねあげる点や、小道具の上手い利用、小池栄子、夏木マリらの素晴らしい人物造形のおかげで、くどい説明的な部分を感じさせない。
その中でも、主人公の義父である宇崎竜童がダメ男のダメ男たる所以を語る「夜中の2時のスナック」のセリフが忘れられない。
異論は多いかも知れないが、レオス・カラックスの映画を思い起こさせる。
このような純映画的な演出がしっかりとなされているにもかかわらず、菅野と江口の浮きっぷりに不思議な違和感を感じたのだ。
しかし、映画の終盤になって、この違和感が映画全体を支配する仄かなサスペンスの演出であったことが解る。
主人公の小学校時代の回想にむしろ騙されていた自分に苦笑いである。
この違和感を生み出した菅野美穂の演技力と、ここまで観客を引っ張ることに成功した吉田大八監督の演出力には脱帽である。
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