劇場公開日 2010年5月22日

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「【高知の”ハチキン”達の逞しき生き方を描き出した作品。所詮、男は女性より命短き、愚かしくも女性を愛する生き物なのである。この世は、女性を中心に回っている事を再認識した作品でもある。】」パーマネント野ばら NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【高知の”ハチキン”達の逞しき生き方を描き出した作品。所詮、男は女性より命短き、愚かしくも女性を愛する生き物なのである。この世は、女性を中心に回っている事を再認識した作品でもある。】

2022年9月25日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、VOD

悲しい

知的

幸せ

ー ”ハチキン” 高知に仕事で行った時に教えて頂いたのであるが、高知の女性は”ハチキン”(以下自粛・・)を掴んでいるから、男より、よっぽど強いのですよ。”と高知の高校の先生から教えて頂いた言葉である。ー

◆感想

・一時期、西原理恵子さんの、漫画に嵌った事があった。
 最初は麻雀漫画だったが、その後、「毎日かあさん」を読み、当時旦那さんであった戦場カメラマンの鴨志田譲さんとの出会いと結婚と、彼のPDSDによる過度な飲酒及び、戦場のフラッシュバックに付き添い、最後は癌に斃れた夫との関係性を描き切った漫画に、幾度涙した事か・・。
 と共に、西原さんの、人間としての強さに魅了された。

・今作は、そんな西原さんの幼児からの思い出を漫画にした作品を底本にして、制作されている。

・登場するのは、強くも哀しき女性達と、愚かしき男性達である。
だが、今作品で特筆すべきは、女性達は、男性達を卑下する訳でもなく”仕方がないなあ・・”と言う女性目線で描いている点であろう。

<久方振りに鑑賞したが、原作に吉田大八監督風味を絶妙に組み込んだ作風が、面白くも切ない作品である。この世は、女性を中心に回っている事を再認識した作品でもある。>

■今作で主演した菅野美穂さんが、「クヒオ大佐」で主演した、今や邦画を代表する俳優さんとご結婚されて、子供さんも産まれ、幸せな人生を歩まれている事を先日知り、心からお祝い申し上げます。(世間的には随分前の事だそうであるが、知らなかったので・・。)

NOBU