劇場公開日 2010年5月22日

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「最後にびっくりホロリ」パーマネント野ばら ハッチさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0最後にびっくりホロリ

2017年5月29日
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高知県の漁村が舞台で田舎ほんわかものかなぁ、と観ていると、登場人物それぞれが抱えている問題や精神的な弱さが交錯しつつ、それが総体で地域社会を構成している様子が描かれていて良かった。やはりそこで終わらないのが吉田大八映画。いつもラストで観客の視点を主要人物の内面に反転させることで、物語に散らばった様々な伏線を一機に回収して終わらせる。そこには単なるカタルシスを越えた物語やテーマに深みを与える要素があるから、感心させられる。とても良かった!

ハッチ