クヒオ大佐 : 新作映画評論

現在の掲載作品数23649

クヒオ大佐

劇場公開日 2009年10月10日
RATE
RATE A
クヒオ大佐のレビューを書く
見たい度
見たい度を投票
クリップ数
クヒオ大佐をクリップ
  • クヒオ大佐の作品情報
  • クヒオ大佐の注目特集
  • クヒオ大佐の映画評論
  • クヒオ大佐の予告動画
  • クヒオ大佐のフォトギャラリー
  • クヒオ大佐のDVD
  • クヒオ大佐の映画レビュー
  • クヒオ大佐のグッズ
  • クヒオ大佐の知恵袋
  • クヒオ大佐のつぶやき

クヒオ大佐 10月10日よりシネクイント、新宿バルト9ほかにてロードショー

コンプレックスに囚われたクヒオの必死さがおかしい

英語も話せない純日本男が、米軍パイロットの制服と怪しげなカタコト日本語だけでアメリカ人に化けて、女を騙すなんて、あり得ない。クヒオ大佐結婚詐欺事件を昔ニュースで聞いて感じた疑問に、吉田大八監督はスコーンと答を出してくれた。

海外旅行が今ほどポピュラーではなかったちょっと前の時代。騙される側の心理には、大国、先進国のアメリカに憧れと負い目を感じる複雑な感情があるというのだ。確かに、アメリカ人と交際しているだけで優越感をくすぐられるなんてことは、誰にでもあるかもしれない。そんなアメリカ・コンプレックスの上に危うく成り立っている騙し合いという切り口が、まず面白い。コンプレックスのない被害者の弟が、電話1本でクヒオの正体を見破るシークエンスにその状況が鮮やかに出ている。そしてクヒオ自身が誰よりもそのコンプレックスに囚われているとしたことで、人間ドラマとしての面白さも出た。現実の自分から最も遠い存在であるアメリカ軍人になることで、彼は辛い過去を否定し、理想の自分になろうとしたのではないか。うら寂しいアパートに帰って1人になってもアメリカ人姿勢を崩さない彼に、その必死の思いを感じて可哀想になり、同時に笑ってしまった。軍人をアピールして突然腕立て伏せを始めたり、騙す相手の車を追って全力疾走、息も絶え絶えになったり。本人が必死になればなるほど、おかしさがアップする演出が小気味いい。

森山京子

ブックマーク: Yahoo!ブックマークに登録する はてなブックマークに追加する livedoorクリップに登録する Buzzurlにブックマークする newsingにピックアップする

ABOUT THE MOVIE

  • クヒオ大佐 画像2 [拡大画像]
  • クヒオ大佐
  • 自らをジョナサン・エリザベス・クヒオ大佐と名乗った、実在の日本人結婚詐欺師を堺雅人が怪演するコメディ。共演に松雪泰子、満島ひかり、中村優子ら。監督は「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」の吉田大八。片言の日本語と整形した高い鼻でアメリカ人になりすまし、数々の女性たちを騙してきたクヒオ大佐は、新たなターゲットとして博物館学芸員の春(満島)に目を付け接近するが……。
  • 監督:
    吉田大八
    原作:
    吉田和正
    脚本:
    香川まさひと吉田大八
    撮影:
    阿藤正一
    美術:
    原田恭明
    編集:
    岡田久美
    音楽:
    近藤達郎
    出演:
    堺雅人松雪泰子満島ひかり中村優子新井浩文、児嶋一哉、安藤サクラ内野聖陽
    製作国:
    2009年日本映画
    上映時間:
    1時間43分
    配給:
    ショウゲート
  • 10月10日よりシネクイント、新宿バルト9ほかにてロードショー
  • オフィシャルサイト

(C)2009「クヒオ大佐」製作委員会

- PR -

ガイド

新作映画評 人気映画評論家による最新作批評のコーナー。近日公開または公開中の最新作の中から編集部が選りすぐった作品を、毎週3作品ご紹介。更新は、毎週火曜日。

読み込み中...