劇場公開日 1984年5月19日

「タクシードライバー、思い出さずにはいられない」キング・オブ・コメディ(1983) JYARIさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0タクシードライバー、思い出さずにはいられない

2020年2月4日
iPhoneアプリから投稿

もうロバートデニーロが孤独を演じることに意味があるとすら思える映画

ジョーカーはまんまこれの影響を受けてるわけだけど、わたしはマーティンスコセッシの描くラストがすき

変な形で報われる主人公に、人生思うようにはいかないが、夢を信じれば何かは達成する、と思わせる

あと自分のコメディをテレビでバーの女の子に見せるのは本気で名シーンだった
彼の日常を見てきた私達からすれば、全く笑えないギャグばかりだからね…あの瞬間、ほんとに彼がコメディを愛してることを知るし、そんな彼が猛烈に愛しくなる……

事務所でのやりとりも面白いしな〜
ママと一緒に住んでるとか、録音したりとか、別荘乗り込んだりとか、ギリギリ保ってた普遍性が本人と会ってから崩れていく感じとか、たまに狂気を感じるのが堪らなく良かった、映画的だよね
しかも狂気も割と普遍的な狂気で、誰にでもありうるなと思わせるからすごい

レイジングブルも観ないと。

JYARI
JYARIさんのコメント
2021年6月4日

2021/6/4 2回目の鑑賞

2度目だけど、全く新鮮な見方ができるあたり、やはり名作。
ラスト15分くらいで持ってかれた。あのスタンダップコメディは切なすぎて泣けるね…。
マーティンスコセッシが言ってた、面白い映画とはプライベートを見せることっていうのはこういう事だったのね。

JYARI