禅 ZEN
劇場公開日:2009年1月10日
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解説
「光の雨」「火火」の高橋伴明監督が、乱世の鎌倉時代を生きた孤高の僧侶、道元禅師を描く歴史ロマン。歌舞伎役者の中村勘太郎が道元を熱演。共演に内田有紀、藤原竜也、村上淳、勝村政信、西村雅彦、笹野高史ほか。幼い頃に母を亡くした道元は、人々の心の救いとなる悟りを得るため、仏道の正師を求め入宋するが……。
2008年製作/127分/日本
配給:角川映画
劇場公開日:2009年1月10日
劇場公開日:2009年1月10日
「光の雨」「火火」の高橋伴明監督が、乱世の鎌倉時代を生きた孤高の僧侶、道元禅師を描く歴史ロマン。歌舞伎役者の中村勘太郎が道元を熱演。共演に内田有紀、藤原竜也、村上淳、勝村政信、西村雅彦、笹野高史ほか。幼い頃に母を亡くした道元は、人々の心の救いとなる悟りを得るため、仏道の正師を求め入宋するが……。
2008年製作/127分/日本
配給:角川映画
劇場公開日:2009年1月10日
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2012年5月4日 何度か行ったことのある永平寺。曹洞宗大本山といえば、石原裕次郎の墓もある総持寺も有名だけど、道元禅師によって開かれたこの永平寺。触ると料理が上手くなると言われる巨大なすりこぎがなぜか印象に残ってしまうのですが、道元という人物の詳細さえ知らなかった・・・
時は乱世の鎌倉時代。比叡山の坊主ってのはヤクザなの?と、六波羅探題が何なのかも知らない日本史オンチなので、映し出される事象がなぜか目新しい史実に思えてしまう。薙刀を持ってるところを見ると、さては弁慶の末裔だな・・・と、すでに無知の極みで頭の中で勝手に悟りを開いてしまいました。異教という理由で賛同者が増える道元(中村勘太郎)は迫害を受け続け、やがては山の寺を焼き払われ、波多野義重(勝村政信)の助けで越前国志比庄へと移り住むことになったのです。
原作者・大谷哲夫氏の解説によると、750年前の乱世は現代に通ずるものがあるという。相次ぐ戦争と貧困。町の様子も腐敗した世相が反映され、行き倒れの人々が犬に食われている。極めつけは北条時頼(藤原竜也)が戦で殺めた人の怨霊に悩まされるシーンで、生首が海岸に並べられているカットは夢にも現れてくるんじゃないかと思うほどショッキング。
空海、最澄、親鸞などの仏教者とは違い、世俗や戦乱から隔絶した孤高の人、道元。仏は人がみな心の中に持っているもので、死んでから仏になるのはおかしいと疑問を持ったことから始まり、“只管打坐(しかんたざ)”の精神を貫き、ひたすら座ることを主張するに至る。「春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり」と日本の四季を良きも悪きそのまま受け入れる自然体から悟りが開けるのだ。
中国パートもなかなか良くて、出会った老典座(笹野高史)と道元の中国語でのやりとりも印象に残る。そして、遊女おりんを演じる内田有紀やその夫でる哀川翔もいい演技を見せてくれるのです。残念なのは弟子の一人高良健吾だけ。
地味だけど、とてもよく練り込んである映画なのですが、、言葉が難解だったりもするので、ちょっとは予習していったほうがいいかもしれません。単なる伝記ものかと思っていたけど、意外にも溶け込んでくる心象世界。日本人のDNAに潜んでいる仏教の心を揺さぶられたためかもしれない・・・
【2008年8月映画館にて(先行上映だったのか?)】
只管打坐という曹洞禅の起源について簡潔に触れられており分かりやすい。もっとも、道元禅師は正法眼蔵という非常に難解な、むしろ読めない仏教書を遺されており、それまで理解できるとは言えないが。曹洞の入門向け。
オープニングシーンで軽く浄土教に対する批判があり、私は浄土教を信じているクチなので、そこだけが気になった。曹洞禅は自力聖道門だから仕方ないか…
流行りとか興行収入とか人気とか、そんなのは全て考えずに禅を撮った映画だと思う
一つそんな感じで言えるのは内田有紀が綺麗って部分だけか?
精神的なコメントやシーンが多くなるのでつまらなくなりやすいけど、何故かこの映画はそこも引き込まれる
もっと長くてもいいくらい
オススメです