劇場公開日 2009年2月28日

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「おもしろかった。感動した!」オーストラリア シコクタロウさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5おもしろかった。感動した!

2009年3月2日

泣ける

笑える

興奮

雄大な自然の中で、牛の暴走あり、砂漠超えあり、ハンサムな牛追いと貴婦人の恋有りと、かつての王道西部劇やハリウッドロマンスのような趣で楽しめました。
アポリジニの迫害の歴史を知らない人には少しわかりにくいところもあったでしょうが、それを説明していると長くなりすぎるので仕方ないでしょう。(忠臣蔵の映画に当時の幕府体制や朝廷との関係までなかなか描ききれないのと一緒ですよ)
それよりも、あの大戦での日本軍がかなりオーストラリアで恨まれていると聞いていましたので、この映画での描かれ方は少し意外でした。つまり、(偶然とはいえ)日本軍の空襲が、白人の差別的な悪人の支配する社会に下された、天の鉄槌のような効果になっています。それにより、悪人は破産するし、キングジョージは牢獄から出ることになるし、結果的にナラも帰って来られたし・・・どう見ても、オーストラリアの白人によるアポリジニの差別の方がひどかったという感想をもちました。

シコクタロウ