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□コリント人への手紙 第13章
信仰と、希望と、愛。この三つはいつまでも残る。その中で最も偉大なものは愛である。
■敬虔なクリスチャンの一家に育ったユウ(西島隆弘)は、真面目な父親だった父テツ(渡部篤郎)が謎の怪しい女カオリ(渡辺真起子)から猛烈なアタックを受けてから人が変わったようになってから懺悔を強要され、それが原因で盗撮のカリスマになっていた。
ある日、彼は街でチンピラに絡まれていたヨーコ(満島ひかり)と出会い、彼女に一方的に惹かれるが、それを観察するコイケ(安藤サクラ)が統率する新興宗教団体”0教会”の存在があった。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・私は、今作の監督は韓国の鬼才、故、キム・ギドク監督に似ていると思っている。実際、女優へのセクハラ問題を起こした所や、それがきっかけで活躍の場を失った事も含め(世界に認められたいたキム・ギドク監督は、韓国映画界を追放され、異国の地で亡くなっている。)その作風が似ている気がするのである。
・今作に驚くのは、作品の長さは言うに及ばず、監督のオリジナル脚本という点であろう。天才と○○との境界を行く監督だと思う。
・一般的に、今作はヨーコを演じた満島ひかりさんにスポットライトが当たっているが、私はそれプラス、新興宗教団体”0教会”の幹部コイケを演じた安藤サクラさんの、ユウを観察するネットリとした細目の怖さには注目したモノである。
今作後の、安藤サクラさんの活躍は周知の事実であるが、この監督の慧眼には素直に脱帽するのである。
■今作では、ユウ、テツ、カオリ、ヨーコ、コイケの二面性を描いている。コイケのみは、意図しての二面性であるが・・。
それを、今作ではコミカルに、エロティックに、バイオレンス描写満載で描いているのである。
その過程で、当初はユウを小馬鹿にしながら忌み嫌っていたヨーコは、自らをマリア様として自らに献身的に尽くす(で、彼女のパンチラを見ると勃起する。分かり易いなあ・・。)ユウへの接し方を変えていき、最後、パトカーで連れ去られるヨーコを追いかけて来たユウと手を握り合うのである。
<今作は度外れた”変態さん集まれ!&勃起&エロティック&バイオレンス&コメディムービー”なのである。イロイロとビックリな作品でもある。
更には、今作を劇場で鑑賞された方は、立派だと思います。(多分、半日ほど寝込んだ方が多いと思う。)>