劇場公開日 2008年11月22日

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「単なる銀号強盗を超えた複雑な話」バンク・ジョブ Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0単なる銀号強盗を超えた複雑な話

2014年3月31日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

興奮

知的

難しい

総合80点 ( ストーリー:80点|キャスト:80点|演出:85点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )

 銀行強盗の話ではなくて、その裏にある醜聞と陰謀とが絡み合ってなかなか複雑になっている。暴力組織・売春組織・政府・いい警察と悪い警察が銀行強盗団以外に暗躍して、それぞれの思惑のもとに行動をする。
 単なる銀行強盗だけでも十分に大きな話題だが、その後に展開する話こそがこの作品の本命である。追い詰められたそれぞれの登場人物たちが、なりふり構わず自分たちのために知恵を絞り実力行使に訴え交渉をしながら地位や権力や力や命を懸けて動いていく。ジェイソン・ステイタム以外は馴染みがない出演者だったが、「トランスポーター」のような派手な活劇に頼ることなくその話をしっかりとした演技・演出で真面目に見せてくれた。また強盗一味を犯罪者としてではなく、家族や人間関係まで含めて人として描いているのも良い。実話を基にしたということだが、どこまでが本当の話なのか興味をそそられる。

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Cape God