劇場公開日 2008年4月12日

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「美しいほどに、ガスらしい映画」パラノイドパーク Mr.POTATOさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0美しいほどに、ガスらしい映画

2009年2月13日

悲しい

難しい

ガス・ヴァン・サントにしか撮れない、違和感のない日常的風景。クリストファー・ドイルの複雑でリズムあるカメラワーク。そして、どこからともなく流れるイーサン・ローズの音楽。どの場面を切り取っても、美しい一枚の絵画のよう。
ある『出来事』に対する自分の罪と葛藤し、逃げ場のない主人公。自分の心を閉ざし、悲しみをまとう主人公に対して、ガスの作品は最後にいつも暖かい光をそそいでくれる。それが、ほんの少しの光であっても。

Mr.POTATO