パリ、恋人たちの2日間 おかゆさんの映画レビュー(ネタバレ)

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パリ、恋人たちの2日間

劇場公開日 2008年5月24日
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監督ジュリー・デルピー、万歳!!
投稿日:2008年7月5日
おかゆさんのレビュー
ネタバレ

女優が監督と主演をこなすと聞いてちょっと嫌な予感がしたのですが、まったく杞憂でした。
NY在住のカップル、アメリカ人のジャック(アダム・ゴールドバーグ)とフランス女・マリオン(デルピー)。
映画はべネチアでのバカンス帰り、マリオンの実家があるパリに二人が立ち寄るところから始まります。
マリオンの実家滞在中ジャックは、うさぎ料理や罵倒仕合のようなパリ式のコミュニケーション、自由度の高い貞操観念などに度肝をぬかれます。
旅先のカルチャーギャップを描いた作品として、ソフィア・コッポラ監督の「ロスト・イン・トランスレーション」を思い浮かべますが、カルチャーギャップを単にネタとしなかった点で、本作「パリ、恋人たちの2日間」の側に軍配があがります。
たぶん、マリオンは、ベネチア旅行よりもパリの実家逗留こそ目的だったのです。その意味で、ジャックを面食らうパリ式の生活習慣は、マリオンの飾らない自分自身だと言えます。
困惑するジャックは、急激にマリオンが見知らぬ女のように感じられます。おそらく、マリオンはそうなることを予想したでしょう。にもかかわらず、彼女はパリ逗留に賭けたのです。ジャックがうさぎ料理を受入れるように、無理のない自分を受入れてくれるかどうかを見極めたくて。
マリオンは、ふたりの未来を先取り的に察知しているかのようにクールです。パリ逗留を思いついたときのマリオンは、軽く絶望を抱えていたと僕は想像します。そしてこの絶望の仕方こそがマリオンという女性のセクシーさだと思います。
監督ジュリー・デルピー、万歳!!彼女は今もっとも前途有望な監督だと太鼓判を押します。

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