ワールド・オブ・ライズ インタビュー: ラッセル・クロウ インタビュー

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ワールド・オブ・ライズ

劇場公開日 2008年12月20日
2008年12月19日更新

レオナルド・ディカプリオとは「クイック&デッド」以来15年ぶり、そしてリドリー・スコット監督とは「アメリカン・ギャングスター」に続いてのコラボレーションとなったオスカー俳優ラッセル・クロウ。本作では、人の命を虫けらのように扱う冷酷な司令官ホフマンを演じた彼が、役柄へのアプローチの仕方と映画におけるリアリティ、そして敬愛するリドリー・スコット監督との仕事について語ってくれた。(取材・文:森山京子)

ラッセル・クロウ インタビュー
「演じる上で本当に必要なのは客観的であることなんだ」

現地工作員フェリスと、電話一本で非情な指令を下すホフマン。2人はことあるごとに対立する 現地工作員フェリスと、電話一本で非情な指令を下すホフマン。2人はことあるごとに対立する

――エド・ホフマンのキャラクターをどのように作りあげたのですか?

「リドリーの心の中にあったイメージと、脚本と原作から僕が引き出したもの、その集合体が映画の中にいるホフマンなんだ。リドリーは彼を大きな男にしたがった。膝を痛めた元フットボール選手でその表面下に優雅さが残っているというようなイメージ。いろんな仕事を同時にやるマルチタスカーで、女性的な本能も持っている。そしてこれが一番大事なんだが、そういうものすべてを殻の中に包み込んで表に出さないようにしたんだ」

ホフマンとフェリスの緊張関係は最後の最後まで途切れない ホフマンとフェリスの緊張関係は
最後の最後まで途切れない
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――ホフマンが、子供の世話をしながら片手間に冷酷な命令を下すのが強烈な印象です。

「彼は残酷で非人間的なことをやるんだけど、<残酷で非人間的>という形容だけではリアリティがない。リアリティは、非情な決断を下しボタンを押す人間が、僕たちと同じ日常の中にいるというところにあるんだ。この映画で描いたようにね。彼は僕たちと同じスーパーに行くし、子供を学校に送る。ということは、この男は単純に人間的で、過ちも冒しやすい。それが興味深いというか、恐ろしいよね。生死の決断を下す者には、少なくとも集中していてもらいたいじゃないか。でも、この男はそうじゃない」

――それがホフマンの恐ろしいところですね。

「そうだね」

――ホフマンのようなイヤなヤツを演じて気持ちが落ち込んだりしませんか?

「僕が?そんなことはまったくないよ。演じる上で本当に必要なのは客観的であることなんだ。僕は、脚本やリサーチしたことからキャラクターに関する知識を得てその人生にどっぷり浸かるようにする。でもそのキャラクターの中に消えてしまうことはない。どのように演じているか演技しながら自覚している。それができるのが僕のプライドなんだ。これは簡単なことじゃないよ。幾晩か寝ずに考えて、少しずつ出来るようになっていくんだ」

15年ぶりの再共演を果たしたレオとはすぐにうち解けたという 15年ぶりの再共演を果たしたレオとは
すぐにうち解けたという
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――リドリー・スコットと仕事する魅力は何ですか。

「彼はその日やるべき仕事をやり終えたという気持にさせてくれる。だから一緒にやるのが好きなんだ。僕はリドリーから電話がかかってきたらまず『イエス』と答えて、なぜやるかは後で考える。彼とやると効果的で複雑な現場を体験できると分かっているからだよ。そして、撮影スケジュールをどんどんこなしていける。それは働く男の夢だよ。僕たちはとてもよくコミュニケートするんだ。よく話をする。セットを一緒に出て、ホテルに戻り、廊下を歩いて部屋に着くまでずっと話している。以前はこういうことはなかったけど、いろいろ話をすればするほど、シンプルに仕事が進むということを学んだよ」

――(「クイック&デッド」以来となる)レオとの共演はいかがでしたか?

「前に一緒に仕事したのはレオがとても若い時で、僕たちはすごくウマがあったんだ。それから15年経って、彼の人生にも僕の人生にもたくさんのことが起こった。実を言うと2人とも再会を少し恐れていた。僕の友だちはまだいるのかな、変わってしまっていたらどうしようって。でも昔のエピソードで笑い転げるまでに2分とかからなかった。レオは今でもスイートなヤツだ。素晴らしい心と直感を持った素晴らしい役者だ。そしてどう笑うか分かっている。すべてが宝物だよ」

>>リドリー・スコット監督インタビュー

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