劇場公開日 2005年12月17日

「天才ゆえの孤独と人のつながり」歓びを歌にのせて ニザエモンさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0天才ゆえの孤独と人のつながり

2011年3月28日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

幸せ

寝られる

天才指揮者ダニエルは、舞台上で突然倒れてしまう。失意と絶望の中で向かった先は、彼が幼少時代を過ごした村。いやいや引き受けた教会のコーラス隊の指揮、人との出会いが彼の孤独と心の傷を癒していく。
この映画を見てから何年も経つが、美しい景色が心に焼き付いている。
変人で内向的でいかにも芸術家という雰囲気がするダニエルは適役だと思った。閉鎖的で小さな村でいろいろ不満を持ちながらも、なんとなく日々を送る人たち、コーラス隊の何人かは変わりたい、ドキドキしたいでも・・・・
歌を通して、人はつながり、あきらめていたなにかを再発見したり、勇気を得たり。
歌がすばらしい、うまい、感動する。そして孤独で傷ついているダニエルが、人のつながりを通して、天才ではなく一人の指揮者になっていく過程、
心にいろいろなものを抱えている人達が、歌を通して、勇気を得、輝いていく姿のすばらしさ、、、涙、感動。
ラストは見ている人の想像におまかせします、という感じだ。
これをどう受け取るかはひとそれぞれだが、、、
感動したい、涙したい、癒されたい、きれいな景色が見たい、歌が好き、どれかにあてはまれば、鑑賞する価値はあると思います。

ニザエモン