コーラスのレビュー・感想・評価
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良い映画でした
最近見たコーチ カーターの音楽版といった感じで、悪ガキたちの学校で先生が悪戦苦闘して栄光に導いていく物語 こちらの方は少し低年齢 あんなに悪ガキだった生徒がすんなり音楽にはまっていったのは不思議 いや、導き方がうまかったのだろう 最後の終わり方は素敵だったし、その前の生徒たちが見送りがわりに飛ばしてくれた紙飛行機を全部拾っていなかったと思うが、映像の見映えからなのだろうか? 校長先生は小公女に出てくる校長を思い出された ちっさくて自分勝手で、最後はざまーみろ ところで、優秀な生徒ばかりで礼儀もただしく、非の打ち所無い学校で先生が悪戦苦闘するような話は見たことないなあ・・・
子供たちの歌声に惚れ惚れした。フランスの戦後問題児ばかりが集められ...
子供たちの歌声に惚れ惚れした。フランスの戦後問題児ばかりが集められた学校でコーラスを通して子供たちが先生との交流を深めながら更生していく話。子供たちの歌声には感動させられるし、歌で子供たちどうしの仲も深まっていっててよかった。先生の対応の仕方も問題児として扱わず一人の人間として子供たちと接する姿に感心した。またラスト、結局先生はやめさせられるのだが、先生を見送る演出が洒落ていてさすがフランス映画は小洒落てるなーと思わされた。ペピノの子供時代の子がすごく可愛かった。
コーラスの素晴らしさに満ち溢れたフランス映画の秀編
音楽教師の不屈の人間愛が、ひとりの高名な指揮者を生む物語。
今は指揮者として活躍する音楽家と養子になった老人、ふたりの男が追憶する1947年のある寄宿学校の生活。映画の主人公は作曲家の夢を諦めきれない音楽教師。赴任して直ぐに校長の冷酷さと生徒の悪行の洗礼を受けるが、生来の人間愛と音楽愛で問題児を温かく包み込んでいく姿が美しい。当時の学校教育の闇に射すひかりを、素晴らしいコーラスナンバーで綴るこのフランス映画の、映画と音楽に捧げた映画愛が堪らない。善人を絵に描いたような主人公が、生徒の母親の面会で見せる男のいじらしさもとても人間的。「ニュー・シネマ・パラダイス」のジャック・ぺランが製作と指揮者役を兼ねているが、映画話法の類似性高く、観るものに与える感動性も引けを取らない。フォーレ「夜」のジャン・バディスト・モニエのソロの美しさに聞き惚れ、解雇された主人公に空から舞い落ちる子供たちの惜別の「紙飛行機」に胸打たれる。ジェラール・ジュニョの人間味ある演技もラストの終わり方も素晴らしい。
“譜面台”と呼ばれた生徒・・・友達は歌っているのに自分はずっと譜面持ち。その後の彼の人生がどんな風だったのか無性に知りたくなった。
世界的指揮者モランジュ(ジャック・ペラン)とペピノが50年ぶりの再会を果たし、マチュー先生(ジェラール・ジュニョ)の日記を基にゆったりと過去の寄宿舎生活が語られる。最初は体当たり教師による熱血学園もの映画のように始まるエピソードではあったが、次第に教育を中心とした映画ではないことがわかってくる。奇跡の歌声を持つ少年モランジュ(ジャン=バティスト・モイエ)の魅力を中心に、彼らの少年時代を通して観る者にノスタルジーを感じさせてくれる映画なのです。どちらかと言えば、バラティエ監督の私小説風映画ではあるけど、観る者それぞれの中にある純粋な気持ちを思い起こさせてくれるのではないでしょうか・・・
俳優や子役も素晴らしく、製作・出演のジャック・ペランの息子も重要な役割であるペピノの少年時代を演じていますが、表情が豊かでとてもよかったです。もちろんジェラール・ジュニョの演技は最高で、体罰を与えない方針で熱心な教師を演じていますが、問題児の転校生モンダンを救えなかったことや個人的な理由でモランジュに歌わせないといった人間臭さも上手く表現しています。
音楽映画という点では『スクール・オブ・ロック』、体当たり教師モノという点では『金八先生』、フランス寄宿舎映画という観点では『さよなら子供たち('87.ルイ・マル監督.この映画の校長先生も出ている)』が思い浮かびました。もう好きなジャンルだらけなので、当然評価は甘くなってしまいます。
ボーイ・ソプラノは、いずれ声変わりするため時期の短いもの。少年時代が一生に一度の大切な思い出であると同時に、この映画『コーラス』も大切に記憶に留めておきたいものである。
〈2005年4月映画館にて〉
音楽で一つになる!
手のつけられない子供、事情のある子供を
預かる矯正施設
校長は、ただ罰を与え恐怖で押さえつける。
そこに、やや失意の音楽教師がやってくる。
まるでニューシネマパラダイスのような
オープニングだ!
単館で上映のこじんまりした作品だが
見応えはある!
素晴らしい作品
この映画はかなりよかった。
フランス映画の中でかなり上位の作品と聞き、見てみたがほんとによかった。僕はフランスが好きでフランス語も勉強しているのだが、フランスの先生もオススメしていた。
この映画を見終わったあとも合唱隊の歌声が響き渡っている。とても綺麗でハマりもよく心に響く歌声に感動した。
内容もとても良く、始まってすぐに映画の中に入り込んでしまった。問題児の学校での先生の活躍や、本当は良心を持った生徒の活躍はどれもすばらしい。
タイトルなし
音楽を通して
人は心を開く
希望が見えてくる
.
いつ どんなときも
子供は守られる存在であってほしい
人生の中で鍵となる人に
心身ともに
高いところへ導いてくれる人に
出会ってほしい
.
『子供時代の思い出は、後になって大きな意味を持つようになります。
無意味なことは一つもありません。
そして音楽や歌は
その頃を美しく鮮やかに蘇らせてくれます。
どうかこの映画を、あなたの子供時代と
重ね合わせて思い出してください。
あの無心で一生懸命だった日々を・・・。
by Jacques Perrin 』
.
何度も何度も観た映画です
子供たちの美しい歌声を聴きながら
子供時代を思い出し
心がいっぱい😌
音楽って素晴らしい
スポーツや音楽の共同作業って人とのつながりを
強くするなぁと感じます。
大人でも音楽会に何を歌ったか覚えてるしね。
荒くれ者の少年たちが徐々に音楽に目覚めていく。
ソロ、アルト、ソプラノ、楽譜持ち、助手…
みんな役割があることは素晴らしいこと、そして
クラスメイトたちが音楽をやって羨ましく思う
ソロを歌う少年、色んな気持ちに気づく姿が
観ていて微笑ましいし、歌を歌えば現在の環境を
一瞬は忘れて没頭するから、気分も明るくなる。
まさに単純なことだけど忙しい日々に追われる
私たちに、そんなことを思い出させてくれる映画。
観て、また巻き戻して見てしまった。
あのソロを歌ってた男の子の声をきいて、何となく
心が洗われるような気分にもなれました!
少年の顔
ソロを歌う少年の顔の印象が強い。
絵画のモデルみたい。
顔の全てのパーツが印象的。
たぶん、似顔絵作るから特徴言って、と言われたら、はっきり説明できると思う。
映画自体は、体調悪い時に見たせいもあってか、感情はあまり動かなかった。
こういう理不尽な目に遭ってる子どもはたくさんいるんだろうなあということと、本当に理解のある先生に出会えることは、その人の人生を左右するなあと思った。
先生と生徒の視点で描かれる感動
問題児が集められた学校「池の底」にやってきた音楽家崩れの男。問題児に悩まされるが、コーラスを通じて彼らの心と通じていく。
かなりベタな話だけど、見せ方がうまいので面白い。少年の将来の姿から、過去の先生の日記を通じて見せていく形になっているので、何十年後に先生の心の中を知ると言う所が、少年の視点にもなっていて、先生視点と生徒の視点で二重の感動があった。ここまで先生は考えてくれていたのか、ということと、実は一人の人間としての先生像というのが、健気でとてつもなく感動する。
純粋な気持ちを想起させてくれる良作。
元気の出ないときに観てみて
歌は良いな・・♪
荒み、散らばっていた心が少しづつ近づいて、やがて綺麗なハーモニーがみんなの居場所に生まれる時、心もいつの間にか柔らかくなっている。それが何かは誰もまだわからなくても、突き動かされる歓びが内から生まれてくることを感じられる。
そんな希望をプレゼントしてくれた、冴えない音楽教師マチュー先生は、自分自身は不器用な生き方を選んでしまう人、小さな幸せに生き、足るを知るような・・。
コーラスのシーンは声が美しすぎて、ずっと耳を傾けていたいようでした。
先生と子ども達の心が通じ合っているのが判ったあの印象的な終盤シーンも、静かな感動に酔いました。
心に優しく染みる作品です。
スクールウォーズじゃないのがいい。
問題児をコーラスでまとめていく人間味のある先生の話です。日本だったら金八先生や、泣き虫先生のような「教師と生徒の心の交流、友情=落ちこぼれなし、みんなで抱き合ってとりあえずOK!」になりがちですし、ハリウッドだと「生徒だけでなく先生も作曲者として脚光を浴びて、コンサートでみんなから拍手→うひゃー!」となりそうですが、この映画は、教育者としての限界と良心、現実的などうにもならない問題もちゃんと扱っていて好感が持てました。
自分自身大学で曲りなりにも教鞭をとっているのでよくわかりますが、生徒は教師でどんどん変わっていくものです。大学生でもそうなんですから、小学校くらいの年齢の子供たちならなおさらだとおもいます。ただ教師も職業ですし人間ですから、どこかで職業として割り切らなければならない部分もあります。自分の受け持ったできるだけ多くの生徒を、良い方向にむかわせる方法を考えることで現実は手一杯です。
先生と押しかけの味噌っかす生徒のラスト近くのシーンも好感が持てました。
雰囲気が好き
フランスらしい雰囲気と、少年たちの歌声が見所。マチューのリアルな演技も好き。ひっかかったのは途中に出てきた、生活態度が悪い生徒があまりストーリーに絡んでこなかったこと。分かりやすいストーリー展開なだけに、色々と期待してしまった。この作品が好きな人は「幸せはシャンソニア劇場から」もオススメ。監督、キャスト共にほとんど同じなので、きっと楽しめると思います。
感動の歌声!
この作品の魅力はまず何と言っても、少年たちの歌です。
どの歌も素晴らしく、聴いていると、感動で、自然に涙が滲んできました。
何度か合唱シーンを繰り返し見てしまいました。
ソロパートを歌うピエール・モランジェ少年の歌声は本当に美しくて、心を揺さぶられます。
映画を見終わってはじめて、冒頭に出てくる名指揮者ピエール・モランジェの存在に、観客は納得させられます。
彼と、寄宿舎の子供達にとって、マチュー先生との出会いは、人生最高の出会いだったのではないでしょうか。
思わずサントラCDが欲しくなってしまう映画です。
試してみる価値はある
映画「コーラス」(クリストフ・バラティエ監督)から。
物語的には、そんなに目新しいものでもなく、
恵まれない子供たちが集まった寄宿学校という
施設に入っている悪ガキたちを「合唱」を通して、
更生させていく・・というものなのだが、
少年たちの美しい声(吹替えだと思うが(笑))に、
聴き入ってしまった90分であった。
今回の気になる一言は、
練習を始めたばかりの彼らをみて、新しい教師が呟いた台詞。
まだ、絶対に成功するという確信がないまま・・。
しかし、その判断は間違っていなかったわけだ。
「ダメでもともと」の前提条件があって、
「試してみる価値はある」と続く。
私の中でも「その行動に価値がある・ない」は、
大きな判断の1つであったから、心に残ったのだろう。
「可能性は試みる人だけのもの」
試してみてこそ、成功する可能性が発生する。
少しでも、価値を見出したら、試してみることだな。
モニエくんのの歌声を聴くだけも涙が溢れそうになり、感動にうち震えます。
2004年3月にフランス国内で公開されると同時に、その普遍的なテーマ性とひたむきな子供たちの姿に圧倒的な支持が集まり、瞬く間に「アメリ」の記録を抜きフランス映画史上空前のヒットを記録。公開15週で750万人を動員、フランス人の7人に一人が観たというほど多くの人に愛され、感動を巻き起こした作品としてヨーロッパ中で異例の一大現象を巻き起こした映画「コーラス」がいよいよ今週いっぱいとなりました。
写真
作品は、1949年フランスの片田舎の澄み切った木立の奥に「池の底」という貧しい親元を離れて寄宿学校で暮らす子供たちの学校があったのです。そこに寄宿している子供たちは、親に会うことすら隔離された、名うての悪ガキたちでした。
そんな学校にある日、フランスの国民的俳優ジェラール・ジュニョ演じる、落ちぶれた音楽家のマチューが音楽教師としてここに赴任してきます。この学校の悪ガキぶりは、担任教師すら悪戯で大けがを負わせる酷さであったのです。そのため怪我を負った担任の代用教員としてマチューは赴任したのでした。
こんな書き出しだと、なんだか「金八先生」を連想する人もいるかもしれません。
しかし、いたずらや反抗することでしか、親のない寂しさや、両親にあえない寂しさを紛らわすすべを知らない子供達のこころを痛く掴んでいたマチューは、子供たちにコーラスを通じて、歌うことの歓びを根気強く教えていくのです。
中でもひときわ物静かな顔をしながらも心は冷たい悪魔のような子だと同僚の教師から忠告されていたピエールは天賦の才能を発揮して、素晴らしいボーイソプラノを奏でるまでに至ります。ピエールは、卒業後もチャンスを掴み、世界的な指揮者と羽ばたいていきます。
ピエール役を務めた13歳のジャン=バティスト・モニエは、実際にサンマルク合唱団のソリストなんです。その憂いを秘めた歌声と本物の天使を思わせるルックスでフランス中を魅了して行ったのであります。
もうねぇ、このモニエくんのの歌声を聴くだけも涙が溢れそうになり、感動にうち震えます。間違いないですぞ!
そして、歌っているときの彼の瞳は澄み切っていて心が洗われるようにさえ思えますぞぉぉぉ!
凶暴性がある手がつけられない少年たちのこころの変化の描き方が中途半端だったりするのですが、そんな野暮な演技云々よりもサン・マルク合唱団とソリストのジャン=バティスト・モニエの素晴しい歌声が雄弁にストーリーを物語ってくれますよ。
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