みなさん、さようなら(2003)
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みなさん、さようなら(2003)

劇場公開日

解説

病床に伏す偏屈な父と、彼を看取る家族や友人たちとの最後のひとときをユーモア溢れるタッチで描く。監督・脚本は、これまで「アメリカ帝国の滅亡」や「モントリオールのジーザス」などの作品で数々の受賞暦を誇るカナダを代表する巨匠ドゥニ・アルカン。第76回アカデミー賞外国語映画賞受賞をはじめ、数々の映画賞に輝いた。

ストーリー

ロンドンで証券ディーラーとして成功をおさめたセバスチャンのもとに、カナダのモントリオールに住む母ルイーズから電話がかかってきた。「パパの具合が悪いの。帰ってきて」。セバスチャンはとまどった。大学で歴史学を教える父のレミは女グセが悪く、家族をさんざん泣かせてきた人物で、15年前に両親が別れて以来、ほとんど口をきいていなかった。そしてセバスチャンは、ぜったい父のようになるまいと心に誓い、これまでの人生を歩んできたのだ。しかし、母の口調に切迫したものを感じた彼は、婚約者のガエルを伴って、故郷に舞い戻った。社会主義を信奉するレミは、彼自身の信念に従って公立病院の大部屋に入院していた。そんな彼に最新の治療を受けさせようと考えたセバスチャンは、CTスキャンの検査を受けさせるため、アメリカの病院に連れて行く。検査を受けながらも毒舌がやまないレミ。彼がうすうす感じていたとおり、検査の結果は治療の手の施しようがない末期ガンだった。それでもセバスチャンは、父をアメリカの病院に移そうとするが、モントリオールの病院に戻ったレミは、「イスラムにけんか腰のアメリカは嫌いだ。贅沢な病院は主義に反する」と、ダダをこねまくる。思わず「パパのようなしょぼくれた人生はごめんだ」と、激しい口調で言葉をぶつけるセバスチャン。だが、「友人を呼んで楽しい病室にして」という母の頼みを聞き入れた彼は、自分自身が父の「幸せな最期の」の演出者になろうと決意する。手始めにセバスチャンは、ヨットの護送の仕事で太平洋上にいる妹のシルヴェーヌと連絡を取り、衛星通信を使ったビデオ・メールをレミの病室に届けた。久々の娘との再会に、泣き笑いの表情を浮かべるレミ。さらに、父を友人が集まることのできる広さの病室に移したいと考え、病室の経営者、組合と交渉して彼らを買収し、階下のフロアを改装して父専用のキッチン付き病室を作り上げる。まもなくその病室は、セバスチャンの呼びかけに応じて世界のあちこちから集まってきたレミの友人たちのにぎやかな笑い声で満たされることになった。たちまち病室には懐かしい思い出話の花が咲く。いっぽう、アメリカの友人の医者から、末期ガンの痛みをやわらげるのにヘロインを使う試験治療の話を聞いたセバスチャンは、大胆にも麻薬課の刑事を訪ね、入手先を聞く。さすがに刑事は教えてくれなかったが、レミの元愛人ディアーヌの娘ナタリーがその世界に通じているのを知ったセバスチャンは、危険を覚悟で、麻薬常用者のナタリーを父の世話係として雇う。ナタリーを相手に、深夜の病室、レミは人生をあきらめきれない自分自身の素直な心境を打ち明ける。車を買って旅する夢。本を書かなかったことへの後悔の念。「ワイン、書物、音楽、そしてとりわけ女たちを愛してきた」と話すレミに、ナタリーは「執着しているのは現実ではなく過去ね」と、語りかける。やがてレミの病状は悪化し、友人たちがセックス談義に興じている間も、眠りについていることが多くなった。セバスチャンは、レミが人生でいちばん幸せなときを過ごしたというピエール湖畔の別荘で、最期のときを迎えさせてやろうと決意し、病院を退院させるが……...

作品データ

原題 Les Invasions barbares
製作年 2003年
製作国 カナダ・フランス合作
配給 コムストック
上映時間 99分

提供:株式会社キネマ旬報社

受賞歴

第76回 アカデミー賞(2004年)

受賞
外国語映画賞  
ノミネート
脚本賞 ドゥニ・アルカン

第61回 ゴールデングローブ賞(2004年)

ノミネート
最優秀外国語映画賞  

第56回 カンヌ国際映画祭(2003年)

受賞
コンペティション部門
脚本賞 ドゥニ・アルカン
女優賞 マリ=ジョゼ・クローズ
出品
コンペティション部門
出品作品 ドゥニ・アルカン

映画レビュー

平均評価
2.2 2.2 (全2件)
  • それも、人生 ネタバレ! 自分勝手に生きて来た死期が迫った主人公。不仲だった仕事人間の息子は、父親の最期に向けて、彼の生活を演出します。 不仲だった息子が何でそこまでやるかなって思ったけど、父親を愛していたのでしょうか。... ...続きを読む

    ミカ ミカさん  2015年3月12日  評価:3.5
    このレビューに共感した/0人
  • 感動作なんだろうけど... ネタバレ! 父親と息子の話にしては息子に魅力がなさすぎる。父親のためを思って病室を変えたり友人を呼んだりするのだが、基本的には金で何とかしている。ヘロインまで調達するってこれ良いのか?父親と仲違いしていたは... ...続きを読む

    ゆゆ ゆゆさん  2014年11月3日  評価:0.5
    このレビューに共感した/0人
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