ローズ・マリー(1954)

劇場公開日:

解説

今までに2度映画化された(28年及び36年)オスカー・ハマースタイン2世、オットー・ハーバッハ合作の同名オペレッタの、今度はシネマスコープによる映画化である。「血闘」のロナルド・ミラーとジョージ・フローシェルの脚本から「百万弗の人魚」のマーヴィン・ルロイが製作監督にあたった。イーストマンカラー色彩の撮影監督は「二世部隊」のポール・C・ヴォーゲル。音楽は、ルドルフ・フリムル、ハーバート・ストサート合作の原曲に更にフリムル、ジョージ・ストール、ハーバート・ベイカー作の曲、詩を加えている。音楽監督はジョージ・ストール。主演者は「兄弟はみな勇敢だった」のアン・ブライス、「荒原の疾走」のハワード・キール、アルゼンチン出身のフェルナンド・ラマス(「情熱のタンゴ」)で、以下バート・ラー、マージョリー・メイン、ジョーン・テイラーなどである。

1954年製作/アメリカ
原題:Rose Marie
配給:MGM映画会社
劇場公開日:1954年9月

ストーリー

19世紀末のカナダ北西部。騎馬警官隊の曹長マイク・マローン(ハワード・キール)は、死んだ猟師のルメエトルから1人娘ローズ・マリー(アン・ブライス)を託され、駐屯地に連れてきた。野育ちのローズ・マリーは、はじめは隊の空気になじまなかったが、やがて隊員たちにまじって訓練に加わったりするようになり、隊員たちのマスコットになった。ある日隊を訪れた警視アップルバイはローズ・マリーを見て、彼女を近くの町メイプル・ロックに住む従妹ジェインの手許に預け、婦人としての教養を身につけさせようとしたが、ローズ・マリーは嫌がって逃げ出してしまった。マイクは彼女の後を追い、森の中で説得するうち、自分が彼女を愛していることに気づいた。ローズ・マリーは、メイプル・ロックへ行く途中、豹に襲われて危ういところを猟師ジェイムズ・デュヴァル(フェルナンド・ラマス)に救われ、彼の男らしさに強く惹かれた。一方マイクはローズ・マリーと結婚する決心をし、司令部に結婚許可を申請した。かねてからインディアンの所有するピース・リヴァを手に入れようとしていたジェイムズは、その金を工面しようとある夜慈善舞踏会を襲ったが、会にいあわせたローズ・マリーの美しさに打たれて退散した。これ以来ジェイムズとローズ・マリーは相愛の仲となったが、そうとは知らぬマイクは彼女に求婚した。彼女はマイクの心を傷つけることをおそれ確答ができなかった。ある夜、ローズ・マリーとジェイムズはインディアンの祭に出かけたが、かねがねジェイムズを熱愛していたインディアンの酋長の娘ウォンダ(ジョーン・テイラー)が2人を見て嫉妬に狂い、その夜ジェイムズの小舎に忍んで刺殺そうとした。が、心が鈍って果たさずに帰ったところ、父親に白人男を逢いびきをしたと誤解されてはげしく責められ、逆上してジェイムズの小舎から持ち帰ったナイフで父を殺してしまった。そのため殺人嫌疑がジェイムズにかけられ、裁判の結果、絞首刑を宣告された。ローズ・マリーの悲しみを見て彼女の愛する者が誰であるかを知ったマイクは、彼女のためにウォンダが真犯人であることをつきとめジェイムズの命を救ってやった。そして、彼の義にうたれて結婚を承諾するローズ・マリーをジェイムズの元へ赴かせた。

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