ライトハンド・マン 禁じられた抱擁

劇場公開日:

解説

不治の病に冒された一人の男性を中心とした三人の男女の愛の行方を描く。エグゼキュティヴ・プロデューサーはデイヴィッド・H・トーマス、製作はスティーヴン・グレイブス、トム・オリヴァー、ベイジル・アップルビィ、監督はダイ・ドリューで本作品が日本公開第一作になる。脚本はヘレン・ホッジマン、撮影はピーター・ジェームズ、音楽はアラン・ザヴォットが担当。出演は「予告された殺人の記録」のルパート・エヴェレット、キャサリン・マクレメンツ、ヒューゴー・ウィーヴィングほか。

1986年製作/オーストラリア
原題:The Right Hand Man
配給:フォース・テン
劇場公開日:1989年1月21日

ストーリー

時は一八六〇年、ニューサウスウェルズの名門領主アイアンミンスター家の後継者ハリー(ルパート・エヴェレット)は、父親(ティム・エリオット)とともに21歳の誕生日に贈られた競争馬の初乗りに出かけるが不慮の事故に見舞われ、父は死に彼も右腕を失ってしまう。厳格な母親の(ジェニファー・クレア)の管理下で、心も体も深く傷つき悲しみに暮れるハリーを温かく励ますのは、主治医の娘で恋人でもあるセーラ(キャサリン・マクレメンツ)だった。やがて生きる思いに目覚めたハリーは馬車レースの記録に挑むため、若く荒々しい駅馬車の御者ネッド(ヒューゴー・ウィーヴィング)の力量に目をつける。当初は乗り気でなかったネッドも、次第に彼の情熱と人柄の良さに魅かれ始め、二人は厚い友情の絆で結ばれるようになる。しかしそんなハリーも、レッドブリッジ医師(アーサー・ディグナム)から自分が遺伝性の不治の病に冒されていると知るや、立派な跡継ぎを残すことが今の自分に残された最後の使命であると悟り、ネッドにセーラと自分の子供を授けて欲しいと頼み、彼の真意を理解したネッドはセーラを優しく抱くのだった。そしてハリーとセーラは正式に結婚した。やがて死期の近いことを知ったハリーは、誰に知らせることなく馬車を用意し、夜明けの野を駆け出すのだった。

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