ホワイト・バッファロー

劇場公開日:

解説

幻の巨大な白い野牛と、その野牛を追う2人の男との闘いを大自然を背景に描くアクション映画。製作はディノ・デ・ラウレンティス、監督はJ・リー・トンプソン、脚本・原作はリチャード・セイル(角川書店刊)、撮影はポール・ローマン、音楽はジョン・バリー、特殊効果はリチャード・M・パーカーが各々担当。出演はチャールズ・ブロンソン、ウィル・サンプソン、キム・ノヴァク、ジャック・ウォーデン、クリント・ウォーカー,ジョン・キャラディンなど。

1977年製作/アメリカ
原題:The White Buffalo
配給:東宝東和
劇場公開日:1978年6月24日

ストーリー

インディアン討伐や野牛狩りで勇名を馳せた西部の英雄ワイルド・ビル・ヒコック(チャールズ・ブロンソン)は、長い放浪生活のためすっかり疲れ果て、今では、ホワイト・バッファローの悪夢にうなされる日々が続いていた。ホワイト・バッファローとは背丈3メートル、体重1500キロの人跡未踏の山地に棲息する最も兇暴な白い野牛のことで、たえず白人やインディアン達を脅かしていた。あの夜、スー族がこの野牛に襲われ、数多いインディアンが死んだ。そして酋長クレージー・ホース(ウィル・サンプソン)の愛娘もその犠牲者となったのである。ジム・オーティスという偽名でゴールドラッシュに湧くブラック・ヒルの町へ向かうヒコックは、途中、第7騎兵隊のカスターらの待伏せをかわし、かねてより相愛の仲であるポーカー・ジェニー(キム・ノヴァク)と再会したが、白い野牛に執念を抱くヒコックはすぐに女に別れを告げて酒場へ向かう。そして酒場で宿敵のならず者カイリーン(クリント・ウォーカー)一味と出くわすが、旧友の金鉱探しの老人ゼーン(ジャック・ウォーデン)の助太刀を得て、無事にきりぬける。やがて、ヒコックはゼーンと共に白い野牛を求めて冬の山地に旅立つ。一方娘の命を奪われたホースは酋長の座を失い、白い野牛の皮を娘の遺骸に捧げるために白い野牛を追い求めて放浪の旅に出た。そうしたある日、ヒコックとゼーンは再びカイリーン一味の急襲に出会う。山地での決闘はヒコックには不利だったが、ホースらスー族の加勢でカイリーンらを倒す。白人とインディアンの長い戦いと恨みは消えることはなかったが、白い野牛を追い求めるという目的の一致から、ヒコック、ホース、それにゼーンの3人は一緒に旅を進めることにする。吹雪を浴び、狼と戦いながら、3人はついに白い野牛の聖地に到達した。いよいよ対決の時が迫った。ライフルをかまえて立つヒコック、すぐ後方にナイフを握るホース、ライフルのゼーン。一瞬、白い野牛が凄まじい突進でヒコックに迫った。ガンマンの意地をかけて、たった一発しか弾丸をこめないヒコック。かくて人間対白い野牛の闘いは凄まじい唸りを噴きあげて続けられ、格闘のすえヒコックら3人の勝利に終わる。

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