炎のアンダルシア

劇場公開日:

解説

12世紀のアンダルシアを舞台に、焚書に抵抗する哲学者をめぐる人間模様を描いた娯楽大作。監督・脚本(ハーリド・ユーセフと共同)はエジプト映画界を代表する巨匠ユセーフ・シャヒーン。彼の監督第32作目だが、日本公開は「アレキサンドリアWHY?」「放蕩息子の帰還」に次ぐ3作目。製作はシャヒーンの甥のガブリエル・クーリーと「クリスマスに雪はふるの?」のアンベール・バルザン。音楽はエジプトの著名な歌謡曲作曲家であるカマール・タウィールとヤフヤ・アルムギーの共同。撮影のムフスィン・ナスル、美術のハーミド・ハムダーン、編集のラシーダ・アブドッサラーム、衣裳のナーヒド・ナスルッラーはシャヒーン作品の常連。出演はエジプトの名優ヌール・シェリーフほか。97年(第50回)カンヌ国際映画祭記念特別賞受賞。

1997年製作/135分/エジプト・フランス合作
原題:Al Massir
配給:フランス映画社
劇場公開日:1998年4月25日

ストーリー

12世紀。イスラム帝国ムワッヒド朝が支配するアンダルシアの首都コルドバ。哲学者にして大法官、当代一の知識人として尊敬を集めるアベロエス(ヌール・シェリーフ)は、君主カリフ・マンスール(マフムード・フメイダ)の打倒を図る富豪シェイフ・リヤード(アフマド・フアード・セリーム)率いる原理主義者の陰謀に巻き込まれ、焚書刑を命じられた。だが、彼はアベロエスを慕う人々、カリフの次男アブダッラー(ハニー・サラマ)、長子ナセル(ハーリド・ナバウィー)、吟遊詩人のマルワーン(ムハンマド・ムニール)らの協力を得てこの苦難に立ち向かう。著作はナセルや弟子ジョゼフの手で写経され国外へ無事に運ばれた。アブダッラーとナセルから過ちを諭されたカリフはシェイフ・リヤードとその一党を死地へ送った。かくして、アベロエスは集まった人々と共に喜びをかみしめるのだった。

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