見たい度推移(赤線は公開日)


エジプト映画界の重鎮Y・シャヒーンの長編第32作となる歴史大作。舞台は12世紀ヨーロッパの文化都市アンダルシア。イスラム帝国君主カリフ・マンスールへのクーデターを謀る原理主義者グループが暗躍し、自由な精神を持つ哲学者アベロエスとその家族が陰謀に巻き込まれていく。いくつかのエピソードが重層的に絡み合う構成に、ラブ・ストーリー、サスペンス、ミュージカルなどの要素を詰め込んだ娯楽色豊かな仕上がりは、まさにエネルギッシュ。社会的な問題提起によって何度も上映禁止などの処分を受けてきたシャヒーンの面目躍如というべき骨太な快作だ。



