劇場公開日 1974年3月9日

「文句なく観て良かった作品」ペーパー・ムーン 星のナターシャnovaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5文句なく観て良かった作品

2024年1月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

知的

幸せ

ずいぶん以前にレンタルで観たのだけど忘れている所多々あり。
グラマーダンサーのトリクシーとその付き人の黒人少女の存在は
丸ごと忘れていたので新鮮でした。

何よりも主人公の二人が働く詐欺シーンが秀逸。
子供のアディの方がよっぽど臨機応変で詐欺師の素質あり!!
その反面、ちょっぴり子供らしいシーンもほの見えて
未だに破られていないアカデミー最年少受賞も納得の演技。

ライアン・オニールもチンケな小悪党、適度にダメダメな親父ぶりで
「ある愛の詩」で二枚目俳優として人気だった当時としては
よくこの役を受けたな〜〜とある意味、感心した。

話の中盤
グラマーダンサーのトリクシーに夢中になるモーゼ(父親)に
拗ねてしまったアディ(娘の様な存在))を説得するトリクシーが
この子には子供は騙しは通用しないと瞬時に判断して
思わず女の本音で話すところが、なんとも良い。
モーゼが早くトリクシーから目を覚ます様に画策するところも
女VS女みたいな感じで、徹底的にドライで小気味良い。

そしてラストシーンまで余計なお涙頂戴に落ちる事なく
ドライなままで終わるので逆に余韻が残る。
ラストの長い長い長回しを観ている観客は
トラックの二人の会話を想像するのも楽しい〜〜

★もう一度観るなら?
「有料チャンネルやレンタルでじっくり観たい」

星のナターシャnova