劇場公開日 1993年6月19日

「Party's over!!」ブレインデッド どすこいたろうさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0Party's over!!

2024年4月20日
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鑑賞方法:その他

楽しい

怖い

興奮

クライマックスシーンで300リットルもの偽血が使われたことでも知られる本作。グロ描写が話題になりがちですが、すごく良くできた映画です。なんなら私、泣きましたからね!正直自分でも、疲れてんのかな?って思う(笑)

マザコン男と占い師の孫の女が恋に落ちるんですが、この人間関係の見せ方がすごくいいなって思いました。普通にコメディタッチの恋愛ドラマを観ているようでした。パキータの仕草がいちいち可愛いし、ライオネルの情けない姿には同情しつつ応援したくなります。

人間ドラマをしっかり見せつつ、続々とゾンビが出て来ますが、このゾンビたちも個性があって凄く面白い。グロ描写のレパートリーも豊富です。後半は画面いっぱいにドロドロのグチャグチャになりますが、時折見せるゾンビのお茶目さにクスリと笑ってしまいます。

この映画の凄いところは、先にも述べたように人間ドラマをしっかり描いているところ。ゾンビになっても母のことをママと呼び、献身的に面倒を見る主人公にはおかしさと同時に切なさを感じます。そのゾンビママといかにして決別するか、恋人との未来はあるのか?胸熱ポイントです。

あと、何と言っても「Party's over!!」ですよ!映画史に残る名言じゃないでしょうか?主人公の覚醒っぷりと相まって、このあと起きる大惨事の予感に興奮は最高潮です。そして期待を裏切らない。本当に素晴らしい!

…散々人間ドラマがどうとか言いましたが、本当にグロいです。ある程度グロ慣れしてる私も少しウェってなりました。それでも勢いあるアクションのお陰で若干中和されてる…はず…。

どすこいたろう