劇場公開日 1999年5月22日

「バンパイヤ・アクション・ヒーロー」ブレイド bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0バンパイヤ・アクション・ヒーロー

2023年1月5日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

最近は、あまりスクリーンで見かけることは少なくなったが、筋肉隆々の若きウェズリー・スナイプス主演による、現代のヴァンパイヤ物語。個人的には、ヴァンパイヤ作品の中で、アクションも、ストーリーも、一番面白いと思う作品。やはり、スナイプスの剣術アクションは、切れ味抜群で、その逞しい肉体やアクションだけでも見応え十分とも言える。

母の妊娠時に、ヴァンパイヤに噛みつかれて生まれたため、人間とヴァンパイヤの混血として生まれたブレイド。人間の世界を脅かすヴァンパイヤを倒すために、必殺の剣でヴァンパイヤ・ハンターとなって立ち向かうストーリー。

その宿敵となるのが、母に噛みついたフロスト。ヴァンパイヤ一族の中でも異端児でありながら、古代の預言書『マルガの書』を解析し、全能の力を得ようとする。そして、その力を得る為に、12人のヴァンパイヤの評議員とブレイドの血が必要となり、仲間をも裏切りながらブレイドにも襲い掛かる。

そして、フロイトの元で、ブレイドが対面した人物こそ、この作品の展開として、大きなサプライズの見所となっている

今から25年近く前の作品で、現代のCG映像に比べると、かなり粗さが目立つ映像だが、その分、スナイプスのアクションを堪能して欲しい作品だ。また、こうしたヴァンパイヤ・ムービーと言えば、白人が主人公であるのが通例だったものが、黒人がヒーローとなって、悪の白人ヴァンパイヤを倒す展開も、多種共存文化への先駆けとして、新たな境地を切り開いた作品とも言える。

bunmei21