ブルー・マックス

劇場公開日:

解説

ジャック・D・ハンターの小説を、ジェラルド・ハンリー、デイヴィッド・パーセル、ジャック・セッドンの3人が脚色、「かもめの城」のジョン・ギラーミンが監督した飛行機アクション。撮影は「バタシの鬼軍曹」のダグラス・スローカム、飛行撮影はスキーツ・ケリー、音楽は「駅馬車(1965)」のジェリー・ゴールドスミスが担当した。出演は「大いなる野望」のジョージ・ペパード、「ロード・ジム」のジェームズ・メイスン、「カトマンズの男」のアーシュラ・アンドレス、マクシミリアン・シェルの弟、カール・シェル「クロスボー作戦」のジェレミー・ケンプ、「素晴らしきヒコーキ野郎」のカール・ミカエル・フォーグラーほか。製作はクリスチャン・フェリー。

1966年製作/アメリカ
原題:The Blue Max
配給:20世紀フォックス
劇場公開日:1966年9月15日

ストーリー

1918年、第1次大戦も終末に近い頃、若い中尉ブルノ・スタッヘル(ジョージ・ペパード)がある飛行基地へ赴任してきた。彼の望みは1日も早く出撃し、1機でも多く敵機を撃墜し、撃墜王に授けられるブルー・マックス勲章を得ることだった。そのため、彼にとっては僚友の死よりも、残り少ない飛行機を大切に扱うことよりも、撃墜機の数を増すことが問題だった。こうした彼の態度は当然隊長ハイデマン(カール・M・フォーグラー)や基地の人々の反感をかった。しかし、同じ基地のウィリー・クルーガーマン(ジェレミー・ケンプ)が、伯父のクルーガーマン伯(ジェームズ・メイスン)から、撃墜王として勲章を授けられるとき、伯はスタッヘルの武勇をほめたたえた。それみたことかとスタッヘルは得意満面ー―しかし彼には、伯が自分を戦意昂揚のためのロボットに仕立てている真意は見ぬけなかった。やがて撃墜機の数が増すにつれ、撃墜王としてスタッヘルの人気は急上昇した。同時に伯の狙いは適中し、「国民の英雄」として彼は祭りあげられ、1日、ベルリンに招かれて宣伝キャンペーンが始まった。このとき伯の夫人カエティ(U・アンドレス)は、スタッヘルの冷たい態度にかえって欲情をそそられ、彼を寝室に誘った。この年、ドイツは連合軍に対して最後の大反撃に出たが、失敗。一方スタッヘルはいよいよ念願のブルー・マックス勲章を授与されることになった。が、その式典の当日、空軍省からクルーガーマンの死の真相を究明するため、スタッヘルを逮捕せよとの命令が来た。しかし伯は「国民の英雄」に汚名はきせられないと、機体に弱点のあるのを隠して、彼に新鋭機のテストを命じた。ドイツの英雄スタッヘルは、意気揚揚とブルー・マックスを胸に空中を乱舞した。だが、やがて機体は空中分解。彼は英雄として散華した。

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映画レビュー

3.5続けて、ドイツ空軍の映画も見た

2022年1月1日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

やっぱり、ドイツ軍の武器はかっこいい。ケッテンクラートの原型のようサイドカーがもう既に登場する。

但し、この映画をガキの頃見て、戦争って怖いんだなぁと思って、戦争での孤独の虚しさを知り、撃墜王アフリカの星なんかも見る様になる。アフリカの星、音楽が良かったなぁ。

コンバットを5歳くらいの時見て、ドイツ軍ってヘルメットかっこいいけど、なんで弱いんだと、ドイツ空に判官贔屓していたのを思い出した。サンダース軍曹やリトル・ジョンが好きではなかった。幼かったね。

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マサシ

3.5空中撮影は見事、本当は名作たりえたはずの戦争映画だ

2019年6月13日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

第一次大戦での複葉機、三葉機の戦いが堪能できる
地上での戦い、敗色濃厚な首都ベルリンの光景も短いながら空中撮影に負けず劣らず良い映像が撮れている
特に空中撮影は見事という他なく、明らかに空軍大戦略以上のもので恐らく空中での戦いを最も見事に撮れている映画のひとつだ
雲の色、大気の状態、機体の動き
何もかも的確な描写だ
美術、衣装も素晴らしい

惜しむらくは主人公が感情移入しづらいアンチヒーローであること
それに加え特に中盤のドラマパートが緩慢過ぎて睡魔が襲うことだ
主人公に対置する隊長をもっと良い役者に当て、そちらに感情移入ができるようにする
そしてドラマも後半のように緊張感あるドラマパートの前半、中盤であったなら、名作たり得たはずで残念だ

軍事マニアなら見所は多い
第一次大戦ものと敬遠せず観るべき作品だ

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あき240

3.0第一次世界大戦・・

2018年5月21日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

興奮

第一次世界大戦を舞台に複葉機同志の戦闘が観られる。ドイツ軍対イギリス軍の闘いで戦闘機ファンは必見。撃墜王の物語。ブルーマックスとはドイツ国家の撃墜王への勲章のこと。敵を20機、撃墜することが条件。1966年のカラー作品で、吹き替え有り。

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亮一君
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