フランケンシュタインの逆襲(1957)

劇場公開日:

解説

フランケンシュタイン作るところの半人獣を主人公にした怪奇映画。メアリー・シェリイの原案からジミー・サングスターが脚本を書き「妖婦」のテレンス・フィッシャーが監督した。撮影監督は「暴力の恐怖」のジャック・アシャー、音楽はジェームズ・バーナード。主演はピーター・カッシング、ヘイゼル・コート、クリストファー・リー。

1957年製作/イギリス
原題:The Curse of Frankenstein
配給:東和
劇場公開日:1957年7月13日

ストーリー

ヴィクター・フランケンシュタイン男爵(ピーター・カッシング)は彼の城で起きた一連の殺人事件のために死刑を宣告されたがその殺人が自分の仕業ではなく、城の中にある秘密の実験室で彼が作った奇怪な半人獣の仕業であると主張していた。フランケンシュタインは誰もが自分を信じてくれないと知ると、昔彼の家庭教師であり、かつ助手でもあったポール・クレムプ(ロバート・アーカート)に来てもらって、この半人獣が強盗の死体と、死んだ彫刻家の手と、ある有能な科学者の脳髄との組合せから作って、それに彼等が生命をふきこんだものであるという自分の話を証明してくれるように頼んだ。ポールは嘗つて実験の結果が、拙劣怪奇で気狂じみた半人獣であることを知って気味悪くなり、逃げだしていた。だがフランケンシュタインとその美しい従妹エリザベス(ヘイゼル・コート)との結婚式のために来たポールは、フランケンシュタインが未だに半人獣を、慣らす方法を見つけていない事を知って、エリザベスの危険を思い彼女にすぐ結婚を解消して、城から逃げ出す事を勧めた。エリザベスはその話の実体を自分で調べようとして、半人獣の犠牲となる所をフランケンシュタインに救われた。しかしいろいろな点に疑問を持ったポールは、自分の調査の結果と、半人獣を見たものは彼とフランケンシュタインの二人しかいない事などから、半人獣こそフランケンシュタインその人と見破り、今はエリザベスと恋仲になったポールは、ギロチンへと引かれて行くフランケンシュタインの後姿をさびしく見送るのであった。

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