フライド・グリーン・トマトのレビュー・感想・評価
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だんだん話が集まってくる
最初のうちはバラバラだった話が徐々にまとまってきて、場面の巧みな切り替えによる話の進め方の妙ですね。おばあちゃん、上手いと思ったらミスデイジーだった。ベイツ選手は相変わらず神業だし、両人の演技だけで観る価値あり。
苦痛を乗り越えた鑑賞の先には・・・
開始から30分、全くこの世界に入り込めない。劇中劇にする意味は?イジーのキャラクターの成り立ちは?20年代~40年代におけるアメリカの女性蔑視がテーマ?ストーリーは散文的で纏り無くルースとイジーの関係も理解できない。女性蔑視、黒人差別、タランティーノじゃあるまいし自虐的にあったことを描けば良いってもんじゃない。と不平満々の出だしだったが徐々に物語が整理されだし作者の意図が見え始める。最初に多くの登場人物だししかも関係の説明が全くなされぬ登場人物による物語のスタート、しかもそのもののモノローグや回想録ではなく、関係の分からぬ二人の女性の間で語られる物語形式でのスタートは見る側にかなりのストレスを掛ける。しかしそれはエンディングに向けて重要な伏線となるのではあるが、どうだろう・・?時間芸術のこの映画と言う表現形式にこの技法は・・・?評価を高くしたいが技に溺れた感があってこの評価。見終わった後のカタルシスはその分大きくなるが途中までのストレスとのバランスで評価が大きくわあkれるであろう。
可愛らしい題名に騙されて、鑑賞していなかったことが悔やまれた一本。
老婆と中年婦人のふとした会話から始まる映画のような物語(映画だけど)。
老人ホームで出会った老婆の話に中年婦人が引き込まれてしまい、続きを聞きたくてホームに通う羽目になる。
可愛らしい中年主婦を演じるキャシー・ベイツがほんとうに好き。
時々、瞳の奥に”ミザリー”が見えて、ドキっとするところもいい(゚∇゚ ;)。
良品。超お薦め。
がんばる女性が主役の面白くて人生のためになる良質の作品
昔、どこかの映画館で観て印象的だったので、テレビ録画してあったものを再度、観ました。 録画済の映画をまた見ることはなかなかないですが、最初に見た時の印象が強く残っていたのでしょう。
あらためて、良くできた映画でした。 女の生き方、老人問題、人種差別などの大問題や運命のいたずらを盛り込みながら、上手く脚本を作り上げています。 演技陣も巧かった。
トゥワンダーーァ!!
「人生で一番大切なのはベストフレンドよ」とルースの墓の前で微笑む《彼女》。
死んだDV男のフランクが、本当にバーベキューになって保安官の胃袋に収まってしまったのかは・・さてどうだかね w
だって、冒険譚を語り終えたのはホラ吹きのあの《彼女》なんだからさ。
僕は特養老人ホームで働いていたことがあります。女性たちはいつもなんだかんだと集まっていて、みんなでスズメのようにさえずり交わしていました。お互い衰えて会話が成り立っていなくともそんなことお構い無しで女たちはおしゃべりに花を咲かしていました。
(男たちはと言えば一人一人ばらばらでそれぞれポツンとベッドに腰をかけているし、笑。男は女とは作りが違うんですね)。
「フライド・グリーン・トマト」
女たちが語り継ぐ歴史。
女たちが紡いでバトンタッチしていくストーリー。
いいなぁ。いいなぁ。実にいいなぁ。
このDVD買います。
おてんばのイジーは、僕のがんで早世した従兄妹によく似てるんです。その従兄妹がずっと愛し、気にかけていた彼女の大切な姪っ子ちゃんにこのDVDをプレゼントすることにしよう。
久しぶりに観たけれど、この映画すごく良いよ。生きる力になる。
皆さんそれでは良いお年を!
bee charmer
ジェシカダンディが語る女の人生。
時代の困難さもあって波瀾万丈である。女同士の友情物語でもある。
その話を聞いたキャシーベイツの人生も変わっていく。行動することが生きることである。
タイトルは昔話の中の女性が開いたストップ ホイッスル カフェのメニューで 緑色の種類のトマトの香草パン粉焼きみたいな料理。
昔語りに惹きこまれて・・
物語はエヴリン( キャシー・ベイツ)が親戚の見舞いに訪れた老人医療施設でたまたま出会った老婦人ニニー(ジェシカ・タンディ)が語る思い出話から始まる。舞台は50年前のアラバマ州の小さな町、ルース( メアリー=ルイーズ・パーカー)とイジー(メアリー・スチュアート・マスターソン)、二人の女性の数奇な運命の物語であった。
二人は同じ心の痛手を持ち本音で互いを見つめあえる無二の親友(原作では同性愛者)。
人種差別も色濃い南部、鉄道事故、ドメスティック・バイオレンス、殺人事件、病魔と二人の運命を次々に翻弄する。映画は現在と過去を行き来し、逞しいイジーの生き方に触発され次第にエヴリンの日常も力強く変わってゆくのだった。
昔話に惹きこまれるエヴリン同様観ている私も惹きこまれるのは昔語りの手法の妙かもしれない。猟奇メニューは論外だが、フライド・グリーン・トマトはアメリカ南部のソウルフード、二人が始めた駅前食堂の看板メニューである。どんな味か想像がつかない、青いものなんて市場にでるのか分からないがもし見つけたら奥さんにお願いしてみましょう。
この二人だと、、期待しちゃう
無くなったよね、こー言う深い話
ジェシカ_ダンディとケシーベイツならもー絶妙だろうと、ワクワク。
過去の話から現代へ語り口、大切な物を、正義を、そして生きてきた年月を。
ダンディはドライビング ミスとか年配になってから知ったので、美しく歳を重ねた女優さん。
女性革命
老人ホームにいる義母のお見舞いで、偶然出会った中年女性エブリンと入居者で老婆のニニー。
エブリンのやるせない毎日を過ごす姿が(ぽっちゃり体形も含めて)。
まず自分に重なりました。
子育ても終わって夫婦二人。なのに夫はTVのスポーツ観戦をしながら知らんぷり。いるよいるよ、こういうメンズ。
ニニーが話す「イジー&エヴリン」の話。
エブリンは今の自分にはない刺激的で、自分たちで道を切り開いていく様子。
メロドラマではないけれど「その先どうなるの?」と、通い詰めるのもわかるな。
話を聞くだけじゃなくて、相談までしていくのは。どこか親子のようでもありました。
「イライラするの?。破壊的になるの?。そんなの更年期よ。みんな通る道。私だってあったわよ」と、ニニーがばっさり切り捨てる場面。そういってもらった方が、気が楽になる時もある。
話の7割はイジー&エブリンの「女の一生」話。
場面の切り返しが早いけど、時代が違うのでわかりやすい。
エピソードてんこ盛りで波乱万丈な二人の生きざま。
60年代黒人差別問題も含めて、見ごたえありました。
唯一頭の中で引っ掛かっていたのが。
ニニーは、なぜ昔のふたりの話を知っているのだろうと。
???。
「レディはおいとま時を知っているのよ」。
ニニーのいたずらっぽい笑顔。素敵~。
ラストまで十分楽しめた掘り出し物でした。
タイトルなし
1920~50年代アラバマ州
困難に立ち向かいながら生きる2人の女性
老女からこの女性たちの話をきく
キャシー・ベイツ演じるエヴリン
昔話を聞いているうちに
彼女自身にも変化が
.
斧持つシーン「もしかして何かが起こる??」と思っちゃうくらいミザリーの印象が強いキャシー・ベイツ🤣
『私はもうホラー映画のデブじゃない』という台詞には思わず笑ってしまいました
.
老女を演じたジェシカ・タンディ
ふたりがとてもチャーミング
人間の尊厳と心の自由
偏見なく一人の人間を見ること
そこには男女を超えた関係があり
人種の違いを意に介さず
身体障害者にもホームレスにも普通に接する
みんなおなじ人間なのだから
それだからこそ社会のしがらみからも自由に生きてゆく
とてもまぶしい生き方だ
聖人といえよう
そんな人が100年前に生きていて周囲の人々を変えていった
その人の生き方は現代人にも影響を及ぼす普遍性のあることなのだ
現代人がイギーの生き方を知り変わっていくさまを手際よく過去と現代を行きつ戻りつ物語を展開する構成は見事、傑作だ
ニニー役のジェシカタンディの演技が素晴らしい
チャーミングだった
彼女の演技力があったからこそ成立した映画だ
100年前の強く逞しい女性
降りかかる不幸の中でも自分を見失わずに生きぬく2人の女性の話。
なのだが、泣き映画としては…。
お涙頂戴エピソードがてんこ盛りなのに(だから?)、心を抉ってこない。
ベタで特徴のない流れが多く、「死」の安売りみたいな印象を受ける。
例えば最序盤に、風で線路上に帽子が落ち、恋人がそれを拾いに行く。
ベタだなあと思いつつ、ありきたりの結論を予想し、実際その通りである。
そういうことの繰り返しである。
サスペンス要素もあるが、何がしたいのか。
犯人が誰でも映画的にはどうでもよいことでは。
黒人差別やDVも扱っているが、浅くさらっているだけで蛇足だろう。
要するに、イイとこどりを目指しすぎかなと思う。
「女性」に強く焦点をあてている映画なので、
心折れずにひた向きに生きる女性像に特別な思い入れがある人には、
強く刺さる映画なのかもしれない。
自立する女たちの人生を見つめる
総合80点 ( ストーリー:75点|キャスト:80点|演出:80点|ビジュアル:75|音楽:75点 )
最初は現代と過去を行き来する話が好きになれなかった。戦前の南部に生きる2人の女とその時代の生活の話が波乱に富んでいて魅力的で、それに対する倦怠期の夫婦を取り上げた現代の話があまりにありふれていたために、対等に渡り合えていないと思えたからだ。そもそも現代と過去の話の関連が薄くて、現代の話をわざわざ織り込む必要性が低いと思った。
これならば過去の話だけしていたほうが面白いし何故2つの話が出てくるのか。だからこの2つの話を結びつける重大なものが何かを考えた場合、その理由が想像出来てしまって結末もやっぱりそうなったかというところで意外性はなし。
とはいうものの、最初に不要に感じていた現代の部分を盛り込んだ話も、物語の流れを観終って振り返るとこれで良かったと思える。でも物語よりも登場人物の人生を描くことがこの作品の中心になっていて、それは十分楽しめた。
人種差別があってお約束のKKK(クー・クラックス・クラン)が登場して、本来ならば緊迫するきつい場面がいくつもあったはすだが、そこはあっさりと流してくれた演出のおかげで観やすく仕上がっている。それでもルースの夫フランクの結末の話は好きにはなれなかった。
作品の中で一番気に入った部分は、過去の話で登場する2人の女性の演技と演出がしっかりとしているうえに、男に頼るのではなく自ら道を切り開いて自立した生き方をしようとする登場人物として魅力的で、それに当時の南部の雰囲気や生活が垣間見れたこと。彼女に使える黒人と警官の脇役たちも個性が出ていた。
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