劇場公開日 1992年6月6日

「100年前の強く逞しい女性」フライド・グリーン・トマト いもりりさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0100年前の強く逞しい女性

2015年3月29日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

幸せ

降りかかる不幸の中でも自分を見失わずに生きぬく2人の女性の話。

なのだが、泣き映画としては…。
お涙頂戴エピソードがてんこ盛りなのに(だから?)、心を抉ってこない。
ベタで特徴のない流れが多く、「死」の安売りみたいな印象を受ける。

例えば最序盤に、風で線路上に帽子が落ち、恋人がそれを拾いに行く。
ベタだなあと思いつつ、ありきたりの結論を予想し、実際その通りである。
そういうことの繰り返しである。

サスペンス要素もあるが、何がしたいのか。
犯人が誰でも映画的にはどうでもよいことでは。
黒人差別やDVも扱っているが、浅くさらっているだけで蛇足だろう。
要するに、イイとこどりを目指しすぎかなと思う。

「女性」に強く焦点をあてている映画なので、
心折れずにひた向きに生きる女性像に特別な思い入れがある人には、
強く刺さる映画なのかもしれない。

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