劇場公開日 1999年6月26日

「ディスコを舞台にした風俗映画のノスタルジーだが、情感が薄い」54 フィフティー・フォー Gustavさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5ディスコを舞台にした風俗映画のノスタルジーだが、情感が薄い

2021年2月5日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ニューヨークの最も華やかだったディスコを舞台に、アメリカンドリームに青春を賭ける若者を主人公にした風俗映画。但し、当時への思い入れが薄くノスタルジックな味わいはない。映画の内容とは直接関係ないが、アメリカの一般的な人たちがグレース王妃に対して抱く敬愛の情の深さには驚いた。王室を持たない国民の心のよりどころを誰に求めるのか。女優グレース・ケリーが如何に愛されていたか、そして、プリンセスになってアメリカンドリームを成し遂げたことへの憧憬と尊敬なのだろう。主人公のストーリーを支える、男友達との友情が並行して描かれるが話に重みがない。却ってドラッグストアで知り合ったおばあちゃんとのエピソードが面白いし味がある。若手俳優ライアン・フィリップも個性発揮とまで行っていない。

Gustav