八月のクリスマス

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説

不治の病に侵された写真館の青年と、駐車違反取締員の女性の切ない恋をつづった韓国製ラブストーリー。ホ・ジノ監督の長編デビュー作で、第19回青龍映画賞の最優秀作品賞など数々の賞に輝いた。父の跡を継いでソウルで小さな写真館を営むジョンウォン。彼は不治の病により余命が限られているが、笑顔を絶やさず穏やかな毎日を送っている。そんなある日、駐車違反取締員のタリムが違反車の写真を拡大してほしいと写真館にやって来る。それ以来、タリムはたびたび写真館を訪れるようになり、ふたりは次第に惹かれ合っていくが……。主演は「シュリ」のハン・ソッキュと「サランヘヨ あなたに逢いたくて」のシム・ウナ。2005年には日本で「8月のクリスマス」のタイトルでリメイクされた。

1998年製作/97分/韓国
原題:Christmas in August
配給:パンドラ
劇場公開日:1999年6月5日

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映画レビュー

4.0ゆっくり心に広がるよう

2023年7月31日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

とても静かで儚い、恋の物語。
ゆっくりとお互い惹かれあって。
でも踏み込めなくて、でも焦がれていて。
それが見ていてとても切なくなるんですね。
伝えたいけど、それを伝えない事の意味。
いつも笑顔だけど、ヤケになったり人間味もちゃんとあって。
それでも最後はまた、ちゃんと笑顔なのがまた良いです。
ゆっくり心に広がるような、静かで素敵な作品でした。

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白波

3.0遺されし人たちへのメッセージ

2023年2月9日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

ハンソッキュ扮する不治の病に侵された写真店主ジョンウォンの店にシムウナ扮する駐車取締員タリムが来る様になった。
ちょっと変わった娘だけど、女性との語らいは元気づけるね。でも余命が気になる様になったら恐くなるかもね。余命ってのは果たして分かった方がいいのかどうか分からないな。遺言じゃないけど、遺されし人たちへのメッセージも必要だ。あとは遺影を撮るタイミングがいつがいいんだろうな。

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重

4.0セリフがほとんどないのに伝わってくるもの

2022年7月24日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

この映画が公開されたころに見た記憶があり、20年ぶりくらいにアマプラで鑑賞。
余計な説明のようなもの、セリフがなくて、物語は淡々と、セリフが少なめ。最後の20分くらいに至ってはほとんどセリフらしいものがなく、長回しの静止画像と役者さんの演技、表情だけで進む。でも気持ち、心情が伝わってくる。脚本が秀逸なのだろう。
日本でも公開されたくらいだから元々よい作品なのだろうけれど、韓国映画も非常に魅力があると思う。
エンドロールで流れるハン・ソッキュの歌う主題歌もとてもよかった。

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ふーてんふーてん

4.0死を考えた時の事は忘れたりしない。

2021年4月12日
PCから投稿

小学生の低学年の頃だったと思う。隣の犬が死んだ。人なっこい雑種犬だった。
不思議なくらいに哀しかった。そして、ふっつと思った。僕もやがて死ぬ。とてつもなく恐ろしくなった。
若くして死を意識し始めるのは至極当たり前の事だけど、実感することはほとんどない。しかし、この映画は確実に死ぬことが判ってしまった若者の数か月間の生きようを丁寧に描き切っていた。驚いた。実は、この映画は数年まえに観た。きっかけは幼いころから付き合っていた彼女が薦めてくれて仕方なしに観た。その時、僕は今夜のような気分にはなっていなかった。屈託のない笑顔や、心を許した友達の前で泥酔する彼の姿に生きていることのやるせなさが滲んでいた。それでも笑顔を絶やすことはない。そして何よりも恋した女には自分自身の病について語らない。若さゆえにできることなのだ。そして、僕は、この映画を観る様に薦めてくれた彼女のことを思い浮かべた。彼女の顔を思い浮かべようとしたけれど、どうしても頭の中で彼女の顔は描けなかった。
それが"死"と言うことなのだ。

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はる
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