バーフライ

劇場公開日:

解説

アルコールに溺れた男女の人生模様を描く。製作・監督はバーベット・シュローダー、製作はほかにフレッド・ルース、トム・ラディ、脚本はチャールズ・ブコウスキー、撮影はロビー・ミュラーが担当。出演はミッキー・ローク、フェイ・ダナウェイ、アリス・クリッジほか。

1987年製作/アメリカ
原題:Barfly
配給:ワーナー映画
劇場公開日:1988年4月2日

ストーリー

ロスの場末の酒場“ゴールデン・ホーン”には様々な人間がたむろしている。感性の鋭い若き作家ヘンリー・チナスキー(ミッキー・ローク)もその中の1人。彼は社会の歯車に組み込まれるのを拒んで酒に明け暮れ、気がむけばペンを走らせる。酒を呑み、バーテンのエディ(フランク・スタローン)と殴り合いばかりしている毎日だ。そんなある日、ワンダ(フェイ・ダナウェイ)と知り合う。彼女も人生に幻滅感を抱いて酒に溺れる毎日だった。恋とは無縁の2人だったが恋におち、共同生活を始めるようになった。そんなヘンリーの周辺を調査する私立探偵の姿があった。依頼主はタリー(アリス・クリッジ)という女。彼女は雑誌のオーナーで、彼の才能に目をつけ、現在の悲惨な状況から脱け出させ、執筆に必要な資金と環境を提供しようと申し出た。だが、ヘンリーにとっては、現在の生活以外考えられず、彼女から前渡し金として受け取った500ドルをバーの仲間に酒をおごってつかい果たしてしまった。タリーはいつの間にかへンリーに愛情を抱いていたのだが、所詮、住む世界は別なのだ。タリーは自分に敵意をむきだしにするワンダとつかみあいの大喧嘩の末、2人の前から去っていった--。ワンダとなじみの酔客とともに酒をくみ交わし、エディに喧嘩を売り、今日もヘンリーの夜が更けていく。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第45回 ゴールデングローブ賞(1988年)

ノミネート

最優秀主演女優賞(ドラマ) フェイ・ダナウェイ
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映画レビュー

3.5二人のチナスキー

2021年1月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

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興奮

チャールズ・ブコウスキーが自伝的脚本として書いた本作は、彼の自伝的小説「勝手に生きろ!」を映画化した「酔いどれ詩人になるまえに」と似通った物語でもあるのは気のせいか?

ブコウスキーの分身でもあるヘンリー・チナスキーを演じた二人の俳優、ミッキー・ロークとマット・ディロンは「ランブルフィッシュ」で兄弟を演じた共通点、本作にはコッポラも絡んでいる。

フェイ・ダナウェイとの先が見えない不思議な関係性と、バーでの喧嘩相手はスタローン弟ってな奇妙でもある図、憎めないキャラを演じるM・ロークにブコウスキーがダブって見えたり。

ブコウスキーのドキュメント映画「ブコウスキー:オールドパンク」で本作を貶しハリウッドに失望したブコウスキーの背後には本作のポスターがちゃっかり貼ってあったり、当時はM・ロークの演技も誉めていたり。

多少なりともブコウスキーの人生を覗き見できる感覚と渋い役者陣、映画全体の雰囲気は素晴らしい。

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