扉の影に誰かいる

劇場公開日:

解説

チャールズ・ブロンソンとジル・アイアランドの夫妻と「かわいい毒草」以来のアンソニー・パーキンスが共演するサスペンスに満ちた犯罪映画。製作はレイモン・ダノン、監督は「ブロンドの罠」のニコラス・ジェスネル、ジャック・ロベールの原作を、ロベール自身、ジェスネル、「怪人マブゼ博士」のマルク・ベームが共同脚色、撮影は「別離」のピエール・ロム、音楽を「アイドルを探せ」のジョルジュ・ガルヴァランツが各々担当。出演はチャールズ・ブロンソン、アンソニー・パーキンス、ジル・アイアランド、アンリ・ガルサン、A・マジェストレッティなど。

1971年製作/フランス
原題:Someone behind the Door
配給:松竹映配
劇場公開日:1971年8月7日

ストーリー

ここはロンドン郊外の病院。そこの精神料医のローレンス(A・パーキンス)は、明け方に運び込まれた、記憶喪失と思われる男(C・ブロンソン)を、自宅まで連れ帰った。名目上は治療ということであったが、その行為の裏には、プライベートな或る企みがあった。それは妻フランソワーズ(J・アイアランド)のローレンスへの背徳に対する報復であった。彼女には、ポール(H・ガルサン)というジャーナリストの愛人がいたのだった。当然、ローレンスの怨みの殺意は、このポールに向けられた。しかし、自分で手をくだすことはならない、と考えた彼は、記憶喪失の男を利用することを思いついたのだった。まずローレンスは、その男が記憶している、イースト・クリフ海岸での傷ついた女のイメージを利用して、その男の中に、虚構の記憶を作りあげ、自分の性格の一部を移植していった。男は時折、記憶の混乱にいらだちながらも、フランソワーズを自分の妻だと信じ込み、ポールへの怒りを燃やした。こうして、ローレンスのプライベートな治療は成功し、彼は演技者から観客へと位置を移した。そして、いよいよ予定通りの工作をほどこして、その男の前にフランソワーズと愛人のポールが現われた。男はローレンスの目論見通り、ポールを射殺し、フランソワーズを抱擁しようとした。その時、彼にとっては思いがけない彼女の抵抗をうけ、男はむりやり彼女を組みしこうとした。暴力をふるう彼の脳裏には、その時、イースト・クリフで若い女を暴行している自分の姿が映っていた。すべては終った。自分の実験が成功したことを確認したローレンスは、傀儡としての役目を果した男と、放心する妻の前に姿を表わした。自分の治療の成果を満足気にみていた彼は、男が自分の本当の記憶を求めて海岸へ去った後、妻と向かいあった。彼女は彼の企みを見抜き、完全犯罪の成功を、冷笑するように祝った。そこには二人の愛が甦える、何の可能性もなかった。ローレンスは、自分の計画が、愛を完全に破滅させてしまったことを知り、崩折れた。この企みが無に帰したその頃、イースト・クリフの海岸では、ただひとつの記憶に誘われて渚をさまよう、精神病院脱走者のよるべない姿があった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0誰がいるの?

2023年12月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

2023年12月3日
映画 #扉の影に誰かいる (1970年)鑑賞

流れ着いた記憶喪失の男を利用して妻の浮気相手の男を殺そうと計画する精神医を描くサスペンス

冒頭以外ほぼ家の中で演じられるシチュエーション・ドラマ

主役は #チャールズ・ブロンソン だがパッとしない。奥さんの前で緊張したのかな?

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とし

2.5策を労するとろくな事にはならない

2023年9月18日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

チャールズブロンソン扮する記憶を無くした男が病院に連れて来られた。名前も分からず所持品も無かった。アンソニーパーキンス扮する医者ローレンスジェフリーズは記憶の無い男を車で連れだした。
だいたい医者が患者を自宅にまで連れ込むのは変だよね。何を企んでいるのやら。策を労するとろくな事にはならないさ。

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重

2.5患者を治さない医師

2023年9月17日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

単純

主人公(アンソニー・パーキンス)は精神科の医者、ある夜、運び込まれた記憶喪失の男(チャールズ・ブロンソン)を自宅に連れて行く。
主人公は妻を寝取った同僚の医師に復讐するため、この男を利用しようとしていた。
これじゃ、ブロンソンも立つ瀬がない。

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