トゥルーマン・ショーのレビュー・感想・評価
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【”僕を中心に回る小世界からの脱出・・・” コメディを装った強烈なシニカルムービー。】
◆感想
・爽やかな、作り笑いをさせたらNO1 ジム・キャリー主演の壮大な手間とお金を掛けた、人権侵害TVショー。
・作品設定の秀逸さは、流石アンドリュー・ニコルである。
・エド・ハリス演じる視聴率至上主義の、TVプロデューサーの姿もオソロシイ。
<孤独な人生も哀しいが、衆人環視の人生は、もっと嫌だなあ・・。
ラストのジム・キャリー演じるトゥルーマンが、いつもの作り笑いを浮かべて、いつもの台詞を口にして、自由な世界へ足を踏み出すシーンは、色々な解釈があると思うが、私は自分の人生を”創り出した”TVプロデューサー及びTVに対する痛烈な皮肉を表したのではないか、と思った作品である。>
アイデアはおもしろいけど、胸くそ
生まれた時から24時間全てをテレビ番組「トゥルーマン・ショー」で放送されていた男のお話。本人だけが、知らず巨大なセットの中で生活し、周りの家族、友人等は全て俳優という設定。アイデアはおもしろい。ジム・キャリーが演じているからライトなコメディに見えるが、悪趣味👎
おはよう、こんにちは、こんばんわ!
ある種のファンタジーだから、コンプライアンス的なものは置いといて。
不気味になりそうなストーリーを人間ドラマに引き寄せたバランスは
やっぱりジム・キャリーの魅力によるところだろうか。
特にラストのくだりは人生賛歌というか、生きることへの希望を感じさせる印象で非常に爽やか。
名作であることに異論はないけど、ちょっと粗を感じる部分も無いわけではないっていう塩梅。
一度は考えたことがある状況。
誰もが一度は考えたことがあるのではないだろうか?
この世界はもしかしたら作り物とか、自分以外は全部作り物や幻影なのでは?
などという妄想を。
そんな世界をテレビによる見世物のために一人の人間を番組が育てていくという
ちょー非人道的なドラマ。
彼が忘れられない人のために街を出ようとすると上手くいかないことに
違和感を覚え、もしかしてこの世界は作り物では?と疑問に思い行動に移していく。
しかしもしかしたら、人生はある者にとっては守られた安全な世界の方が
幸せな人生を送ることができるかもしれないと思ったりもする。
何も好き好んで面倒な現実の世界に眠く必要はなにのではないかなとも思う。
動物園の動物や家で飼われるペットは不幸なのだろうか?
食べるものに困らず身の安全が保障されていたなら動物にとって
それは生きにくいことなのだろうか?
動物は人間のように思想や哲学などない。生きる事が全てなのだ。
世の中には今の世を生きにくいと感じている人も多い。
トゥルーマンの世界の方がいいと思う人も多いと思う。
そういえばショーシャンクの空に出てきた黒人の囚人が出所と同時に
自殺をしてしまったシーンがある。
トゥルーマンが飛び出した世界が
素晴らしい世界であることを祈るばかりである。
真実を知ることは怖い事なのか
もちろんこの作品はフィクションで現実にはありません、ですが人の人生というものが見せ物ってかなり残酷だと思う。もしあなたがトゥルーマンで真実を知ったら、どんな感情が込み上げてきますか?驚き、怒り、悲しみ、そして恐怖などだと思います。今まで生きてきた人生は人に作られたもので、プライベート何てものはなく、世界へ自分の私生活がリアルタイムで放映されているなんて知ったら、僕は恐怖と怒りでいっぱいだと思います。周りの街の人間は全てを知っていて、長い付き合いの友人、ましてや好きな人まで…裏切られた気持ちで辛くなります。ここから出る気力は出てこないと思います。そんなことを考えてしまい、あまり楽しめませんでした。そして、自分とは違うトゥルーマンは外の世界を見るために決死の脱出を試み、無事脱出することが出来ました。そのトゥルーマンの姿に感動と勇気を貰いました。真実を知ってもなお、外の世界に行くという夢を叶える強い意志のある人生を作ったのはこのトゥルーマン・ショーという番組でした。人に作られた、決められた人生を歩んでも自分の意思を曲げない強い人間になれたトゥルーマンは世界中から愛されたでしょう。
似たような発想は昔からありましたが…
Huluで観ました。
きっかけはYouTubeでひろゆき氏が内容を紹介してて、「あっそれと似たような事考えたことある」と思い、興味深く観ました。
自分も「実は周りの人々ってオレの行動とか昔から知ってて知らんフリしてるだけなのかな?」とか考えたことあったり、「この世って実は出生から死までのストーリーが決まってて、オレは強引にその通りに生かせられてるのではないか?」とか考えたことあったりします。
同時に「この世はオレの為の世界であって、オレが死んだらこの世界は無くなるのでは?」とも思ってます。
この映画はそれとは少し違うけど、映像にするとこうなるのかな?って感じで楽しめました。
最後の終わり方、シーンは中々良かった。
白々しい
現実と思った社会が虚構だったというのはSFでも定番、公開は本作より数か月後だが「マトリックス」と似たコンセプトですね、映画の冒頭でエドハリス扮する謎の男が俳優の演技の嘘や派手な爆破シーンやSFXの多用に物申しトゥルーマンこそ本物だと訳の分からないことを言う。まさかとは思うがマトリックス製作の話を聞きつけて、あてこすりを行っているようにも思えて可笑しい。
こんな大掛かりで手の込んだドッキリなんてありえないし非現実的な点ではSFものと大差はない。アンチ・マトリックスと言わんばかりにシュールなコメディで押している、ただクリストフのキャラは「007 トゥモロー・ネバー・ダイ」(1997年)のメディア王カーヴァー を連想させる、これも皮肉のターゲットだったのか・・。
日本でも1998年1月から日テレの「進ぬ!電波少年」でタレントが懸賞だけで生きられるかといった無茶な中継企画がスタートし高視聴率をとっていたので覗き趣味の番組がダメとは決めつけられないが私には他人の生活をみて面白がるセンスはありません。したがって、頭の固さも手伝って、この壮大なフィクションには入り込めず、白々しく眺めているだけでした。
映画らしい。
今更ながら鑑賞。
誰もが一度は考えたことがあるだろう「自分以外、みんなグルなんじゃないか説」を発展させたような話。
なかなか無理やりなストーリーや設定のオンパレードだが、そこを創作だし、、と目を瞑ればそれなりに面白いか。
映画ならではの作品というか、今やありきたりな高性能CGを駆使したSFものなんかよりは、よほど映画らしい、、?
俳優や監督含め、当然プロの集団が創り上げた作品であるにも関わらず、どこか未完成というか、「映画作品を創った」感が溢れていて、それ故にノスタルジックな感覚にも浸れる、そんな作品。
なかなか言葉に言い表しにくい魅力だが、
個人的には好き。
メディアへの痛烈な批判
一番痛快なのは、トゥルーマン・ショーが終わった途端、視聴者がテレビガイド探す最後のシーン。
視聴者ってそういうものだよね。
どんなに人気のある番組でも、終わればすぐに次ぎに行く。
そんな社会批判とは別次元で、エド・ハリス今回もかっこいい。
脚本おもしろすぎる
脚本が天才おばけだ…トゥルーマンがかわいそすぎて謎にめちゃ泣いた。特に、ヨットで「世界」の果てにぶつかったとき、絶望で一瞬目の前ブラックアウトした。喜劇じゃないジム・キャリーもうますぎ。プロデューサーの息子を見るような目も、視聴者のドライさも、素晴らし。
ラストカットでぶん殴られるような衝撃
劇場公開時鑑賞。
人生生中継とか個人的には無理無理絶対無理。
でも今や嬉々としてそれを行いたがる人が山ほどいるのだからね。
擬似親子関係から親離れするみたいな流れになって、めでたしめでたし…じゃ済まなかった。ラストカット観客は(少なくとも私は)醜悪な消費者の姿が画面に映し出され、結局は自分も無責任な視聴者の1人だったと突き付けられて、「ホラ、これお前らだぞ」と脳内でナレーションを勝手に足してエンドロールを茫然と観るしかないのだった。
ピーター・ウィアー、コワイ。
脚本がユニーク!笑いと風刺
世界まるごと巨大な撮影セットの中で生まれたときからずっと過ごしている男性の物語。仮想現実であることを知らないのはその男性だけで、その番組を視聴者はたのしんでいて、製作者はこの世界こそがリアルだと思っている。
ラストはその男性は外の世界に飛び出す。発想がおもしろくて、脚本の時点でユニークさはを感じたであろう作品。自分が共通世界だと信じているこの現実が、他者からみれば、ひとつの現実に過ぎないというような風刺的な要素も感じる映画。
はじめてのおつかいを見てたら……
ラストシーンが、最高にキマってる。
見たときには思わず、「やったー」ってなってしまった。
だって、今まであの世界に捕らえられてたトゥルーマンが、恐怖の対象の海に出て、現実を知って、世界が全てひっくり返っているのに。それであのセリフ。
あれが正解。流石トゥルーマン。
でも、やっぱりあれは、テレビショーのラストを飾るにふさわしいもので、映画のラストとしての正解な訳で。
この先の人生を考えると、あれでよかったのかなと思ってしまう。
外に出ない方が、幸せだったのかもしれない。
そもそも気が付かなければ……
はじめてのおつかいを見てて、笑顔でカメラマンに話しかける子供たちを見てたら、そんなことを思いました。
現代メディアにも通じる問題提起を含んだ良作
もし、自分の人生がカメラに監視され、全世界に向けてテレビ放送されていたら?
そんな奇想天外な設定ながら、テンポの良い構成にぐいぐい引き込まれ、
主人公をユーモアたっぷりに演じるジム・キャリーを愛さずにはいられない、
間違いなく彼の作品群を代表する一本です!
ドーム状の巨大セットに作られた離島を舞台に、
全て俳優が演じる住民たちに囲まれて暮らす男、トゥルーマンの姿を描きます。
なんと言っても、メディアに対する風刺や皮肉と、ジム・キャリーがサラリとかます笑いのバランスが素晴らしい!
主人公の一生が、生まれた瞬間からテレビに支配されてきたことに恐ろしさを感じつつも、
彼のコミカルな演技によって、悲壮感が前面に出過ぎない作りになっています。
トゥルーマンの純朴な行動ををほほえましく見守り、
世界の真実を探ろうとする彼を本気で応援してしまった私は、
あたかも作中の番組視聴者の一人になったような気分でした。
一方、「トゥルーマン・ショー」のプロデューサー クリストフは、
彼の人生をずっと操作してきた人物であるにもかかわらず、
実親のような無償の愛を彼に注ぐ姿には、どうしたってグッときてしまいます。
トゥルーマンの単なる脱出劇にとどまらず、
親離れ・子離れの切なさまで描き切った監督の手腕はお見事でした。
そして本作で見逃せないポイントは、エンドロール直前の「〇〇はどこだ?」というセリフ。
ここまで極端ではないにせよ、他人の人生そのものをバラエティとして消費し、
不都合が生じたら何事もなかったように切り替える、現代の私たちにも通じる姿だと痛感させられます。
日常をさらすことで出演者に大きなストレスがかかり、
日本だけでなく、世界中で自殺者を生んでいるリアリティー番組のあり方について、
今一度考え直さずにはいられませんでした。
カラッとした笑いからブラックなユーモアまで、どれもが一級品のコメディでありながら、
そこから浮かび上がる、メディアに対する痛烈な批判には思わずハッとさせられる、
どこから見ても完成度の高い、洗練された一作でした。
103分と短めなので、サクッと一本見たい方にもオススメ!
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