劇場公開日 1980年3月15日

「んなこたぁーない」ジャスティス(1979) Ezy Ryderさんの映画レビュー(感想・評価)

0.5んなこたぁーない

2021年2月5日
PCから投稿

アル・パチーノの昔の映画で、いまだにレンタル屋に置いてあるので「名作かな?」と思って観たけど、個人的には駄作だった。

DVDパッケージ裏のインフォから、「法を通して、政治とカネの絡んだ"考え方(正義)"のぶつかり合い」みたいのを期待して観たけど、カネの話は出てこず、政治や法律の話も半人前レベルで、えらくガキっぽい善悪の口ゲンカに終始するストーリー。

「裁判の代理を頼まれた同僚が、友人との食事にかまけて、そのことを忘却する」という、ワケわからん脚本が入ってたり、所々の脱線の意味不明具合レベルが勘弁。代理弁護士の遅刻で、被告の量刑が決まるなら、そもそも裁判自体いらんやろ。裁いてる対象ちゃうし、なんぼでも「死刑」逝けるから。

ラストは「んな裁判ないやろ」という感想に到達。せっかく、話を「2次元・3次元」と複雑化できそうな「法曹界」という題材なのに、その関係者たる登場人物が、全員(よく弁護士・判事になれたなという)「アホ」または「ヌけてる」ため「1次元」に終始し、結末に向かう脚本の必然性が滅茶苦茶という。

アル・パチーノ主演じゃなかったら、レンタル屋から消えていたであろう作品。

Ezy Ryder