砂漠の戦場 エル・アラメン

劇場公開日:

解説

エルネスト・ガスタルディの脚本を、「荒野の1ドル銀貨」のカルヴィン・J・パジェットが監督した戦争アクション。撮影はセルジオ・ドフェツィ、音楽は「鉄道員」の名匠カルロ・ルスティケリが担当。出演は「凶悪犯」のロベール・オッセン、TV「第三の男」のマイケル・レニー、「アルデンヌの戦い」のフレデリック・スタフォードほか。製作はセルジオ・マルティーノ。テクニカラー、クロモスコープ。

1968年製作/イタリア・フランス合作
原題:The Battle of El Alamein
配給:大映第一フィルム
劇場公開日:1969年2月11日

ストーリー

一九四二年六月、北アフリカの砂漠地帯エル・アラメンでは、中東の石油基地を確保するためロンメル元帥(R・オッセン)ひきいるドイツ、イタリアの枢軸軍と、モントゴメリー将軍(M・レニー)ひきいるイギリス第八軍が激しい戦闘を展開していた。戦局が日増しに激しくなったころ、イタリアの空挺特殊部隊の第四中隊はエル・アラメンの最前線を死守していた。この中にはジョルジオ中尉(F・スタフォード)と兄のクラウディオ曹長がいたが、二人は性格が異なり、仲が悪い。弟は軍人育ちの冷徹な面があり、兄は人情家だ。ある日、ジョルジオはイギリス軍の捕虜になってしまったが、温情家の中尉グラハムに傷の手当てを受け、彼の捕虜への思いやりの態度にひかれるものがあった。だがジョルジオはイタリア人、敵の目を盗んで脱走した。その頃ロンメル元帥はヒトラーと意見があわず、休養を命じられ、後任のスツンメ将軍が指揮をとるようになった。そしてある夜、大襲撃があった。連合軍を徹退させた第四中隊ではあったが、ジョルジオは最後まで攻撃する男を射殺してしまった。彼こそは、かつてジョルジオに手厚い看護をしてくれたグラハム中尉であった。かくぜんとするジョルジオだが、ここは戦場である。グラハムの死体から地雷地図を手に入れた第四中隊は総攻撃を開始した。たがその地図はニセものでイギリス軍のワナだ。あわや部隊全滅という時、ロンメル元帥が復帰し、ヒトラーの反対を押しきって、砂漠での全軍撤退作戦が開始された。だがジョルジオの中隊だけは、前線を死守せよ、との指令。空前の大戦車戦が展開されたが、その物量で、連合軍にはかなわない。ジョルジオは地雷を胸に戦車にとびこみ、壮烈な戦死をとげたのである。その日ロンメルは続々と撤退する全軍を見ながら、「撤退作戦の成功は、戦史に残るだろう。すべての責任は、ヒトラー“伍長”にある」とつぶやいていたという。

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