劇場公開日 1931年8月12日

「デートリッヒの魅力を存分に引き出した傑作だと思います」間諜X27 あき240さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0デートリッヒの魅力を存分に引き出した傑作だと思います

2019年11月23日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

マレーネ・ディートリヒ30歳
細い長い眉、スラリと真っ直ぐな長い脚
冒頭いきなり結論として氷雨降るウイーンの街角に立つ彼女の脚のアップから始まります
やさぐれ感溢れる雰囲気が素晴らしい
前作のモロッコより更にキャラが立っています
スターになりかけているのがハッキリ分かります

お話の方もなかなかに面白いです
高級ホテルのカジノにシャンパン
いい女にいい男、高そうなドレス、粋な会話
主人公を男にすればそのままジェームズ・ボンドの世界です
中盤はポーランドの田舎ホテルに潜入しての垢抜けないおぼこい年増メイド姿の変装も可笑しく楽しめます
終盤のウイーンに戻ってのハードなクライマックスに突入します
ロシアのスパイをわざと逃がすシーン
レザーの飛行ズボンの股のところに拳銃を弄ぶ、なんというエロチックなことでしょう

デートリッヒの魅力を存分に引き出した傑作だと思います

あき240