から騒ぎ

劇場公開日:

解説

過去に4度映画化されたウィリアム・シェイクスピアの戯曲に、演劇界の風雲児といわれるケネス・ブラナーが挑んだ情熱的なラヴストーリー。監督・製作・脚本は「愛と死の間で」のケネス・ブラナー。共同製作は「ヘンリー五世」のスティーブン・エヴァンスとデイヴィッド・パーフィット。撮影はロジャー・ランサー。音楽は「インドシナ」のパトリック・ドイルがそれぞれ担当。主演はブラナーと「ハワーズ・エンド」のエマ・トンプソン。共演は「マルコムX」のデンゼル・ワシントン、「ドラキュラ(1992)」のキアヌ・リーヴス、「バットマン リターンズ」のマイケル・キートンなど。

1993年製作/アメリカ
原題:Much Ado About Nothing
配給:セテラ=アスミック/関西テレビ放送
劇場公開日:1993年12月25日

ストーリー

イタリア、トスカナ地方。田園の地メシーナを収めるレオナート(リチャード・ブライアース)の一家は、陽光の降り注ぐ中でなごやかにピクニックを楽しんでいた。弟のアントニオ、美しい娘ヒーロー(ケイト・ベッキンセイル)、侍女のアーシュラ(フィリダ・ロウ)とマーガレットらは、姪でヒーローの従姉妹に当たる陽気で勝気な娘、ベアトリス(エマ・トンプソン)が朗読する詩に耳を傾けていた。そこへ急ぎの従者が、戦いに勝ったアラゴンの領主ドン・ペドロ(デンゼル・ワシントン)が、メシーナへ凱旋することを知らせにやって来た。レオナートたちは歓喜し、村は一躍大騒ぎに。若くハンサムなクローディオ(ロバート・S・レナード)、独身主義者のベネディック(ケネス・ブラナー)、ペドロの異母弟ドン・ジョン(キアヌ・リーヴス)の一行は村に到着し、ペデロは早速レオナート一家と再会する。クローディオとヒーローは好意を寄せ合い、ベネディックとベアトリスはお互いに強い口調でからかい合う。一人不服そうなのが、兄ペドロを疎ましく思っているドン・ジョンだった。ヒーローに心ひかれたクローディオは、ペドロのはからいで彼女の気持ちを知ることができ、両家の間で婚礼の話がまとまる。挙式の準備が進む中、レオナートとペドロは、今度は顔を合わせれば口論ばかりしているベネディックとベアトリスのことが気になる。彼らの考えが図に当たり、彼と彼女はお互いに愛していることを知る。そんな周りの幸せなムードが気に入らないドン・ジョンは挙式の前夜、手下を使って悪巧みを巡らせ、ペドロとクローディオにヒーローが不貞を犯したと思い込ませた。挙式当日、クローディオはヒーローを不貞の女と罵り、婚礼はなかったことにすると怒る。ドン・ペドロとクローディオが出ていった後、神父は「これは何かの間違いだ。ヒーローは悲しみのあまり死んでしまったことにして、身を隠すようにしなさい」と助言する。ドン・ジョンは村から秘かに姿を消していた。やがて警保官ドグベリー(マイケル・キートン)がドン・ジョンの手下に何もかも白状させ、クローディオとドン・ペドロは、すべてが策略だったことを知る。後悔と悲しみに暮れるクローディオは、自分の非を彼女の亡骸に償い、その代償としてアントニオの娘と無条件で結婚することを誓う。そして見知らぬ女性との婚礼の当日、新婦の顔を覆ったベールを上げると、そこにはヒーローの顔が。クローディオは心から詫び、彼女もその愛を素直に受け止める。一方、ベネディックとベアトリスの心もすでに決まっていた。逃げていたドン・ジョンも捕まり、2組の男女の幸せを祈って村人たちは心から祝福するのだった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第51回 ゴールデングローブ賞(1994年)

ノミネート

最優秀作品賞(コメディ/ミュージカル)  

第46回 カンヌ国際映画祭(1993年)

出品

コンペティション部門
出品作品 ケネス・ブラナー
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