劇場公開日 2021年5月7日

「主要3人の瑕疵のない設定がラブロマンスの名作として映画史に名を残したか…」カサブランカ KENZO一級建築士事務所さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0主要3人の瑕疵のない設定がラブロマンスの名作として映画史に名を残したか…

2023年10月20日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

たまたま「オリエント急行殺人事件」で
イングリッド・バーグマンに会えたところ、
この作品がTV放映されたので、
今度は若かりし頃の彼女との再会をと、
もう何度目かも分からない鑑賞に臨んだ。

マイケル・カーティス監督作品として、
他には、「ホワイト・クリスマス」と
「俺たちは天使じゃない」しか観たことが
ないが、作品賞他主要3部門を得たこの作品が
彼の代表作と言っていいのだろう。

そして、今回の鑑賞では、
対枢軸国プロパガンダ的意図と共に、
この映画が純粋なラブロマンス作品で
あることも再認識させられた。

そのラブロマンス要素だが、
過去を引きずるボガードとバーグマン2人を
中心とする展開の中、
今回、特に気にして観たのは、
夫が、カサブランカに来て、妻の自分以外の
男性の存在に薄々気付きながらも、
妻とその相手への気持ちが
如何ほどであったのか、どう
己の気持ちに折り合いを付けていたのか、
との点だったが、
彼のそんな胸中にスポットを当てる演出は
特に無かったように思えた。

改めて感じたのは、
人間性の上でも、その行動においても
瑕疵の無い設定の主要3人の印象で、
誰も他者への十字架は背負っていない
ことだった。
もし、3人の苦悩に深みを加えるようと
するのであれば、
妻は夫が死んだと思って
別の男性との恋に落ちたのでは無く、
夫が強制収容所に入れられていた間の孤独感
から魔が差したように設定して、
社会的に重要な立場の男性と
燃えるような恋心を抱かせるような男性との
理性と感情の間で揺れ動く妻と、
その妻の想いに翻弄される2人の男性の心象
に加えた方が、
より深みのある作品になったように
思ったが、
一方で、それが無いことが
ラブロマンスの名作として映画史に残った
理由なのかなあ、との思いだった。

KENZO一級建築士事務所
りかさんのコメント
2023年10月21日

こんにちは♪
コメントしていただきましてありがとうございました😊
なるほど、おっしゃる通りですね。自身ではなく大義ですものね。辛抱すべき場面でしたね。
でも、あの場面、フランス🇫🇷人は拍手喝采👏だったでしょうね。

教えていただいた女性俳優は、お三人とも未知です。最後の方は、
以前にお名前だけ伺っておりますが。また調べてみますね。🌸

りか
りかさんのコメント
2023年10月21日

ラズロという運動家のご主人、
自分たち夫婦一緒か、バーグマンだけか、と脱出することに頭一杯とフランス🇫🇷領であるバーでナチスの歌を歌われるのが我慢ならず、咄嗟に指揮して、
フランス🇫🇷国歌の大合唱❣️
純粋に国を愛する人で、ボガートとの仲も疑わない気づかない人だったと思います。だから、ボガートは、バーグマンを夫と一緒に旅立たせるのに、殺人まで犯して助けたのでしょう。🍀

りか
りかさんのコメント
2023年10月21日

おはようございます😃
コメントしていただきましてありがとうございました😊

お好みは、
オードリー•ヘプバーン、
イングリット•バーグマン、
ソ•イェジン、さん方以外には⁉️

りか
りかさんのコメント
2023年10月21日

遅くから失礼いたします😋
共感していただきましてありがとうございました😊
色々ストーリーお考えになられたのですね。
でも、仰るように
恋が成就しないから後世に残る
名作となったのかも⁉️
イングリッド•バーグマン
美し過ぎました☘️

りか