おかしなおかしな大追跡

劇場公開日:

解説

博識多才なオテンバ娘と、音楽理論学会にのり込んできた田舎青年が、まったく同じ形の4つの旅行カバンのおかげでとんでもない大事件にまき込まれていくコメディー。製作・監督はピーター・ボグダノヴィッチ、脚本はバック・ヘンリー、デイヴィッド・ニューマン、ロバート・ベントンの共同執筆、撮影はラズロ・コヴァックス、音楽はアーティ・バトラー、編集はヴェルナ・フィールズが各々担当。出演はバーブラ・ストライサンド、ライアン・オニール、ケネス・マース、オースティン・ペンドルトン、ソレル・ブック、ステファン・ギーラッシュなど。

1972年製作/アメリカ
原題:What's up Doc?
配給:ワーナー
劇場公開日:1972年7月8日

ストーリー

ジュディ(バーブラ・ストライサンド)は自分の旅行カバンの中に百科事典を1冊つめこんで放浪の旅をしている。ハワード(ライアン・オニール)のカバンの中には岩石が数個。一見何の変哲もない石ころだが、これを使って原始時代のネアンデルタール人が岩石から音楽を作りだしたという新学説を論証し、賞金2万ドルをものにするつもり。そのためにわざわざアイオワから飛行機に乗って、ここサンフランシスコで開かれる音楽理論学者たちの学会にやってきたのだ。さて、同じ形のカバンを持って2人が偶然泊まり合わせたのがサンフランシスコ・ヒルトンの17階。ところが、この17階にあと2人、同じカバンの客がいた。バン・ホスキン夫人(メイベル・アルバートソン)とスミス氏(マイケル・マーフィ)。夫人のカバンの中身は宝石類。スミス氏の中身は政府の秘密書類。その書類を狙ってジョーンズという男が後をつけまわし、宝石を狙ってホテルの専属探偵と帳場係がこれまたウロチョロしているからたまらない。更に、ハワードの婚約者ユニースまで同じ17階に部屋をとって、未来の夫の監視をつとめているのだから状況はややこしい。おまけに、音楽財団の会長で、ハワードが狙っている賞金の提供者であるララビー氏(オースティン・ペンドルトン)がそそっかし屋で、ジュディをハワードのフィアンセと思いこんでいるから、誤解が誤解を生んで話は混線するばかり。数日後に開かれたパーティの席上、4つ並んだそっくりのカバンのうち、大事な岩石の入っているカバンがどれなのかわからなくなって、ジュディとハワードが全部を表に持ち出そうとしたため、みんな大あわて。つかまってはならじとばかり、ジュディとハワードは雑貨屋の運搬車に乗って逃げだし、あとの連中は逃してはならじと自動車に飛び乗り、坂の多いサンフランシスコの市街で珍妙な大追跡を展開する。チャイナタウンでは中国人のお祭に使う竜をまきぞえにし、世界で一番大きいとシスコの人々が自慢する1枚のガラスにあわや衝突の危機をまぬがれ、そしてとうとう全員サンフランシスコ湾に落ちてしまう。命に別状なかったのがせめてもの幸い。法廷へ引っぱりだされたものの、いくら判事に事情説明しても、そのあまりの複雑さに全然理解してもらえない。それでも無事釈放されたのは、この判事さんがジュディのパパだったからということになる。ドラマの解決は、再び故郷に帰る飛行機の中だ。ハワードの後に陣どっているのは意外やジュディ。フィアンセだったユニースはララビー氏と結ばれ、ハワードとジュディもめでたく結ばれることになった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.5とっても豪華な吉本新喜劇みたいな

2022年2月22日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

音楽、カーチェイス、ロマンスに加えてドヒャーってズッコケも面白かったです。

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さばとら

2.0ストーカー物語

2020年7月28日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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odeonza

3.5カーチェイスが凄い!

2020年4月11日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 同じチェック柄の旅行鞄が4つ。奇跡的に同じホテルの17階に宿泊する面々だったが、FBIの男がスパイを追っていて、ホテルマンと探偵がマダムの持っていた宝石を狙い、それぞれ間違えて盗んでしまうという展開。ストーリーの核となるのが、音楽理論研究家のハワードが婚約者と別々の部屋に泊まり、ララビー財団の奨励金2万ドルを得ようとする。そこへ放浪娘ジュディが彼を追い回すといったラブコメディ部分。

 結局ハワードとジュディが4つの同じカバンを持って逃走するといった、ストーリーはどうでもいいほどのドタバタなのだが、後半のカーチェイスが凄い!序盤でも平気でクラッシュさせるカーアクションもあり、中盤の火事騒動がもったいないと思えるくらいなのです。

 音楽もそれなりに心地よく、最初と最後にはコール・ポーターの曲をバーブラが歌い上げている。邦題の“おかしなおかしな”もその後の“大泥棒”や“大冒険”と続く、ワーナーの作品の伏線となっているのだろうけど、原題はWHAT'S UP DOC?というルーニー・チューンズの有名な台詞。ラストに出てくるアニメによって納得する。尚、「アカデミー賞にひとつもノミネートされなかった傑作映画50本」の中の1本でもある。

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kossy

4.0ドタバタコメディ

2019年12月9日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

才人ピーター・ボグダノビッチ が監督し、バーブラ・ストライサンドとライアン・オニールが共演したドタバタコメディで、かなり笑わせてくれる。
同じカバンが四つ、極秘書類、貴金属、研究用岩石、下着などが入っており、狙っている男たちがカバンの取り違えで右往左往する。
バーブラの歌声を聴くことが出来る。

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いやよセブン
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