劇場公開日 1980年9月13日

「これは"ナシ"ジェント」インフェルノ(1980) チラ見ヶ丘キネ太郎さんの映画レビュー(感想・評価)

1.5これは"ナシ"ジェント

2022年10月18日
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もう、コレはダリオ・アルジェントの映画だからまぁまぁまぁ…と割り切ってみるしかないですね。
むちゃくちゃです。
良いところは照明の色使いと、急に掛かるプログレ音楽だけ。色々と疑問点を持って最後まで観ても何も伏線などの回収も、謎の解決もなされずに映画は終わっていく…。
そんな映画です。
他の方も言ってたけど、色んな殺しをオムニバスで見せたかったのかな?ホットドッグか何かの露店オヤジの脈絡のない謎行動にはニッコリ。何であのシーン急に入れたんだろう…?←ハイ、コレも考えてもムダ。猫娘も最後まで意味分からないし、途中に首吊りのシーン急にカットインしたり、あの調理してる肉はもしかしてローズ…?なんて思うけど、全部思うだけ考えるだけ無駄。
だってソレがダリオ・アルジェントだから。
この人の映画はいかに殺しのシーンをチグハグに繋ぎ合わせるか、だけしか脳がないから、ストーリーなんて最早関係ないですしね。時間使って色々考察しても時間の無駄です。
小さい頃から照明の色使いとか、ゴブリンの音楽とかで好きな監督ではある。一部神格化されていてファンも多いけど、私は稀代のダメ監督だと思います。
だからこそ愛されるんだろうかね。逆説的に。

〜劇終〜

チラ見ヶ丘キネ太郎