劇場公開日 2005年11月5日

「今の社会に足りないものがあります。」ALWAYS 三丁目の夕日 minoo-kamuroさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5今の社会に足りないものがあります。

2011年1月31日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

楽しい

幸せ

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C62蒸気機関車に乗って青森から集団就職で六子(むつこ)が
やってくる。

就職先は、東京の下町、夕日町三丁目にある鈴木オート。
小さく古臭い下町向上と、自身の描いていたイメージとのギャップが激しく、
六子はがかりする。

鈴木家では、六(ろく)ちゃんと呼ばれ親しまれていくが、
内心がっかりしたまま、鈴木オートで働くことになる。

向かいには、駄菓子屋「茶川商店」の主人・茶川竜之介が。彼は、
は小説家。

茶川は居酒屋「やまふじ」の美人店主・石崎ヒロミから
見ず知らずの子供・古行淳之介を酔った勢いで預かってしまう。
結局帰すに帰せず、二人の共同生活が始まる。

そんな飾り気のない下町で展開される人間模様を、ありのままに
描かれ、母親愛、人情が感じられるシーンで、何度か涙することは
間違いありません。
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CGによって再現された、昭和33年の東京下町の風景に、
圧倒されました。

薬師丸ひろ子さんが演じる、鈴木トモエの姿に、
子供を思う、母親愛を感じずにはいられませんでした。

頑固な夫の則文、やんちゃ盛りの一平、そして理想との
ギャップから働くことに気持ちが乗らない星野六子。

どのようなことがあっても、どのような態度で相手が接しても、
決して動じることなく、母として一途に人に接していく姿には、
何度か涙を流しました。

私はこの時代に生きていたわけではありませんが、
懐かしく思うと同時に、今の社会が学ばなければならない
ことがあるように思いました。

minoo-kamuro