ゴジラ FINAL WARSのレビュー・感想・評価
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これは良いトンチキ映画…!
VODで観て良かった…。
ツッコミしながら観たらかなり面白い。
それぐらいツッコミどころが満載すぎた。
ストーリーは必然性のないエピソードが多くて細部はガン無視で破綻してるし、
怪獣たちは着ぐるみ感全力発揮してるし、
効果音や劇伴は違和感のオンパレードだし、
たくさんの命が奪われてるのに悲壮感ゼロだし、
登場人物(時々怪獣すら)はやたらオーバーリアクションだし、
ゴジラシリーズの割に怪獣登場シーンに比べて人vs人のアクションシーンやたら気合入ってて尺長いし、
演出はコテコテで笑えてくるし、
途中から色んなシーンに「そんなことある!?」とお腹抱えて笑って観ていた。
(ゴジラファンの夫は隣で制作陣に対してずっと怒っていたが。)
いやあすごい映画だった。
こんなトンチキ映画、意図的に作ろうと思ってもなかなか作れないし、下手なコメディ作品より笑える。
奇跡の塩梅だと思う。
最後にこれかな?
東宝のタイトル、幼い頃、胸躍らせたゴジラの幕開け。オマージュともいえるラドン他の怪獣たち、かわいいミニラも。モスラも登場し、モスラガールは長澤まさみと大塚ちひろ。そして極めつけは、東宝特撮もので1960年代を飾った宝田明、佐原健二、水野久美、ご健在な姿。キングギドラはどうした、と思っていたら、それなりに登場。ちょっと弱かったけど。
がっかりなのは2点。地球人と宇宙人の素手の戦い。これはないでしょう。しかも、宇宙人がかなり日本人だし。もちっと宇宙人っぽくできなかったかな? もう一つは、自衛隊の場面がなかったこと。伊福部昭に敬意を表して自衛隊マーチ聞きたかったな。
というわけで、懐かしさとがっかりが混じって消化不良。
ゴジラ無双!これは逆にアリ!!
完璧にコメディ路線に舵を切ったゴジラ28作目、ミレニアムシリーズの最終作品です。いやー、笑った笑った。ここまで振り切ってくれると個人的には逆にアリになってしまいます。
しかし、コメディとはいえ色んな方面から怒られなかったのでしょうか?地球防衛軍の服装ってモロにナ⚫スを彷彿させますし。ギリギリを攻めてるなぁ。その時代で流行ってるネタを取り入れる柔軟さがゴジラ映画の特徴とはいえ、「マトリックス」ネタは使いすぎでしょう。ウシャンスキー姉妹が観なかった事を願うばかりです。これ訴えられたら確実に負けますよね!?
ここまで来るとストーリーを云々言うのはもはや野暮にしかならないです。狙ってやってるなら、北村監督なかなかの策士ですね。ゴジラが吠えて、ライバル怪獣達をなぎ倒していく様を楽しむ映画。そういった意味では純粋な怪獣映画と言えるのではないでしょうか?
ラスト・キング・オブ・モンスターズ
ゴジラシリーズ第28作。
ゴジラ誕生50周年記念作品。
母親と映画館で観ました。
良き想い出です。
公開当時は小学5年生。大好きなゴジラが終わると云うことで、大変悲しんだ記憶があります。毎年冬のお楽しみだったのに…。と云うわけで、映画館で観てみると…めちゃくちゃ興奮しました! 今までに無かった人間側のアクションがてんこ盛りで、ハリウッド映画みたいだと大層感動しました。
圧倒的な強さのゴジラは、他の怪獣を寄せつけず、瞬く間に瞬殺。公開までその登場が伏せられていたカイザーギドラですが、問答無用でカッコいいな、と…
シリーズ最後の敵に相応しいなと思いました。「ゴジラが終わるのは悲しいけれど、有終の美飾れたのでは?」と、しばらくの間興奮が覚めやらなかったことを覚えています…
やがて時が経ち、大人になった今観返すと、正直「なんだかなぁ…?」と思いたくなる部分がたくさんありました。
徒然なるままに書き連ねていきます…
人間のアクションは「マトリックス」の劣化版のようで、やたらとカッコつけてんじゃん(笑)。それに何よりちゃちいのよねぇ…。松岡昌宏やドン・フライ、ケイン・コスギがキレキレに動けるのは分かりますが、それにしたってもうちょっとなんとかならなかったのかなと思いました。
ゴジラと怪獣たちの戦闘にしたって、あまりにもゴジラ強過ぎやろ!―初鑑賞時は何とも思いませんでしたが、ヘドラとかクモンガとか、メインの怪獣以外の扱い酷過ぎやろ!―殆ど見せ場が無いじゃありませんか…。怪獣対決もプロレス感が強調されていて、人間が着ぐるみを着て演技している感じを受けました。怪獣じゃなくてもはや人間やで、これは…
平成版「怪獣総進撃」を目指すと云う触れ込みでしたが、そうじゃないだろ感が満載。冒頭の怪獣一斉出現は良かったのになぁ…。最終決戦の舞台も東京であることは良いのですが、X星人の猛攻撃で殆ど破壊されてしまっているので、都市破壊のカタルシスがいまひとつなのも残念です…
ラストの展開も子供騙し過ぎるのではないかなぁ、と…
ミニラを含めてみんなで「やめて!」ポーズをしたらゴジラが帰って行くって、なんだよそれ…。ゴジラは人間に怒っているんじゃないのかよ。そんな慈悲深げでいいのか?
人間からパワーを貰ったことによってカイザーギドラに勝てたわけですから、少しは恩義を感じたと云う解釈をするしか無さそうですが、果たしてそれでいいのか?
本作がゴジラシリーズの最終回として製作されたと云うことを考えると、本当にこれで良いと思ったのか、非常に疑問に感じました。自分自身に対しては、大人になるとこうも考え方が変わってしまうのかとしんみりしてしまいました。
―と云う感じでごさいます(笑)。
しかし、本作が嫌いなのかと云うとそうではなく、結構好きなのです。気が向くと観返しています。ゴジラ・ファンと云うこともありますが、何だかんだ言っても童心に返ることが出来るのは間違い無く、当時の想い出と合わせて、内容云々関係無しに大切な映画なのであります。
※鑑賞記録
2005/07/29:DVD
2005/12/30:テレビ大阪(怪獣キング決定戦)
2019/05/16:DVD
2020/10/10:Amazon Prime Video
※修正(2022/07/26)
エンタメに偏っただけ
懐かしのX星人登場だけど、あのコスチューム見たかったなぁ。
ミュータント部隊も武器の威力が凄いだけかと思ったし、エビラをぶち抜く携帯兵器あるなら、怪獣退治は苦労しない。
無理なアクションてんこ盛りで、こんだけのアクション組み込む必要あるんだろうか?みたいな部分もあるし、戦隊ヒーローモノレベルのアクション見せられたりすると「どうなん?」と悲しくなる。
ガイガンカッコいいが元々のデザイン故に完成度が高いのだから、当たり前。
カイザーギドラはもはやどうでもよい。
お祭り映画なのだから、派手派手賑々しくやれば良いと適当な作りで、ケイン、ドンフライ、船木将勝と暑苦しい演技が所狭しと炸裂する。
南極基地にまで筋肉ダルマのグッドリッチとレイセフォーとか配役のオファーは誰がしたの?
しかも、肝心の怪獣たちはいざ戦いとなるとあっさりゴジラに敗北。
アンギラスやキングシーサーとサッカーやってるようなシーンもあるが必要ない?
北村一輝が独りで踊ってるだけで、X星人の戦略とかめちゃめちゃ(笑)
ただただ、ゴジラが暴れるのが見たい人を対象にした映画。
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