千年火

劇場公開日:

解説

福岡県新宮町の公設ホール“そぴあしんぐう”が企画して製作された劇映画で、新宮町のシンボル的存在の千年家(せんねんや)に千二百年以上に渡って受け継がれてきた“法火”をモチーフにしたヒューマン・ファンタジー・ドラマ。福岡県新宮町とその周辺地域の海、森、そして美しい街並みを舞台にして、両親を亡くした少年が町の人々との交流を通して心を癒し成長していく姿を描く。監督は、「坂の上のマリア」「いずれの森か青き海」など地域コミュニティのあり方を描くことに定評のある瀬木直貴。撮影を、「絵の中の僕の村」(東陽一監督)で、ベルリン映画祭銀熊賞を受賞した清水良雄が担当。主役の聡少年を、オーディションで選ばれた村田将平が自然体の演技で演じる。

2003年製作/90分/日本
配給:映画「千年火」製作上映委員会
劇場公開日:2004年9月11日

ストーリー

東京。11歳の杉田聡(村田将平)は、父親・隆一(鶴見辰吾)とふたりで暮らしている。母親は、聡がまだ幼い頃に亡くなっていた。ある晩、隆一の帰りが遅くなり、聡は待ちつかれて眠ってしまう。そこに、携帯電話が鳴った。隆一が交通事故で亡くなったという知らせを受け、聡は呆然と立ち尽くす。葬式も済み、夏がやってきた。聡は、福岡県の新宮町に住む祖父母のもとに引き取られることになった。しかし聡は、突然の父の死のショックで、口がきけなくなっていた。また、都会から自然あふれる“しんぐう”にたったひとりでやってきて、環境の変化に戸惑ってもいた。そんなひとりぼっちの聡の心を、“しんぐう”で出会ったさまざまな人たちが、少しずつ癒していく。新宮町のシンボルである「千年火」を守りつづける不思議な老人・オキナ(丹波哲郎)。おおらかな心で聡を受け入れる優しい祖父母。ユーモラスな地元の漁師たち。そして聡は地元の少女、あゆみ(山下奈々)に、ほのかな恋心を抱くようになる。聡はいつか、声を取り戻すことが、できるのだろうか。

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