劇場公開日 2003年1月18日

「戦争の予感が迫るなか、どのように生きるのかを考えさせられる映画でした」壬生義士伝 あき240さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0戦争の予感が迫るなか、どのように生きるのかを考えさせられる映画でした

2022年11月4日
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鑑賞方法:VOD

号泣しました
愛と命と誇りをかけた男の生き方
それが義なのでしょう
ウクライナの戦争、北朝鮮のミサイル
日本も戦争から無関係ではなくなりつつあるように思います
そんななかでどのように生きるのかを考えさせられる映画でした

配役が見事です
特に新撰組の幹部は説明も台詞も無くても一目で誰が誰だかが分かります
違和感のある配役は誰もいません
特に、堺雅人が演じた沖田総司は飛び抜けてはまっています
今までにみた最高の沖田総司だと思いました
新撰組の剣戟の迫力も素晴らしい映像でした

壬生とはもちろん京都の地名

紅葉で有名な嵐山からなら嵐電の市内方面の終点四条大宮駅、または河原町駅から阪急京都線で二駅の大宮駅から西に徒歩10分くらいの辺り
JR 丹波口駅なら北に徒歩10分強の辺りになります

そこに冒頭にでてきた新撰組の屯所があったのです
「新選組発祥の地 壬生屯所旧跡 八木家」として京都市指定有形文化財になっており、見学可能です

そこから南に20分程歩くと、超有名な郭街の島原です

いまでは普通の住宅街で僅かな痕跡が残るのみです
それでも島原の大門、揚屋の角屋、置屋の輪違屋の建物が残っており、見学も可能です
その角屋が、本作の序盤の宴会の場所であったと思われるところです

夜の雨中、斎藤一が吉村貫一郎をいきなり斬りつけるのは、その角屋から屯所への帰り道
おそらくJR 丹波口駅辺りであろうと思います

本作を観て感動されたなら、壬生、島原の散策がお薦めです

近年、島原の立派な料理旅館がリノベーションされて、そこの大浴場がスーパー銭湯として一般にも利用できるようになっています

和食レストランもありますから、散策のあと湯に浸かって汗を流してさっぱりして、食事と酒を召し上がりながら本作のことを思い返すと感動も新たにより深いものになること間違いなしと思います

あき240