Shall We ダンス?

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説

「シコふんじゃった。」の周防正行監督が、社交ダンスを通して人生を見つめ直す中年男性を描き大ヒットを記録したハートフルコメディ。平凡なサラリーマンの杉山正平は、会社にも家庭にも何の不満もなかったが、どこか虚しさを感じていた。そんなある日、会社帰りの電車の中からダンス教室の窓際にたたずむ女性を見かけ、その美しさに目を奪われる。後日、そのダンス教室で社交ダンスを習い始めた杉山は、個性的な仲間たちとの交流を通して社交ダンスにのめり込んでいく。主人公・杉山を役所広司、舞をバレエダンサーの草刈民代が演じた。2004年にはリチャード・ギア&ジェニファー・ロペス共演でハリウッドリメイクされた。

1996年製作/136分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1996年1月27日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第20回 日本アカデミー賞(1997年)

受賞

作品賞  
監督賞 周防正行
脚本賞 周防正行
主演男優賞 役所広司
主演女優賞 草刈民代
助演男優賞 竹中直人
助演女優賞 渡辺えり子
音楽賞 周防義和

ノミネート

助演女優賞 草村礼子
新人俳優賞 草刈民代
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映画レビュー

5.0たま子先生!!

2024年3月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

幸せ

 初めて観たのは幼少期の頃。長距離バスの車中で流れていたのを眺めていた程度のことでした。子供の集中力なんてたかが知れていますが、なぜか食い入るように観ていたのを覚えています。
 この物語の最大の功労者はたま子先生ではないでしょうか。杉山が直向きにダンスを続けられたのも、舞がダンスへの情熱を思い出せたのも、青木&トミコのペア誕生からの各級合格も、たま子先生の優しさに溢れた指導があってこそだと思います。

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fantan12

3.0趣味や教養が人生を豊かに

する、なんでも、推し活、スポーツ、旅行、世界遺産、料理、インテリア、おしゃれ、メイク、コスプレ、枚挙に暇がない、人工の物だけでなく自然、地球、宇宙。映画の題材も。

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全国連加盟国不可侵条約締結、武装中立主義、多様性男女平等自由主義、5名作4良作3いい作品なので他は2以下です。

4.0色褪せない名作

2024年2月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

楽しい

テレビで何度も観ている作品だけれど、
きちんとノーカットを劇場で観るチャンスがあったので改めて鑑賞。

一言で、本当に良かった!!

大仰な話ではないけど、平凡な人々が何かに打ち込むことで
特別な自分、生きている自分を見付けていく姿と
夫婦の心のすれ違いと再生に泣けてしまった。
丁寧な脚本で、主人公がダンスにのめり込んでゆく過程も
無理なく納得できた。

ただ一つ、竹中直人が若干やり過ぎなシーンもあって
もしも今の彼ならもう少し抑えた演技で
まろやかに演じただろうな〜と思ったりするのも、
何年も経ってから映画を見直す面白さかもしれない。

たった21年前の映画でそれほど好景気な時期でもないけど
マイホームを買ったばかりのサラリーマンが月に1万以上
趣味に小遣いをつぎ込めていたり、
会社の中もなんとなくのんびり感があって
まだ、世の中全体がギスギスしてなくて
なんだか観ていてホッとした。

この映画でグッと知名度の上がった
草村玲子(たま子先生)のナチュラルで力強い演技も印象的。

草刈民代のダンスの美しさに加えて
何より、当時のソシアルダンスの一流ダンサーが
こぞって参加しているので、
ダンスシーンも見所満載のとても素敵な名作だと思う。

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星のナターシャnova

5.0最後まで観て、あらためてタイトルに感動した。 「Can you d...

2024年1月31日
PCから投稿

最後まで観て、あらためてタイトルに感動した。
「Can you dance with me?」でも「I would like to dance with you」でもない。
ましてや「Let's Dance」でも。

「Shall we ダンス?(私たち、踊りませんか?)」

スッと仕事鞄を預かる青木(竹中直人)に泣ける。
自分が踊ることに悦びを感じていた彼が、無言で他のダンサーに「どうぞ、楽しんで」と思いやりを見せる。いいなあ。

「社交ダンスの何が悪いんだ!一度も踊ったことの無い奴が、失礼なことを言うんじゃない.....ッ」
もし青木が怒鳴っていたら、冷めた。
杉山課長(役所広司)が叱るから、胸が熱くなる。
社交ダンスに並ならぬ情熱をかける人々を目の当たりにした杉山だからこそ、
とても自分は彼らに及ばないと深く失望した杉山だからこそ、
思わず激昂して口走ってしまう言葉。
周防正行監督の品の良さがじゅっと染み出している。味わいよし。

社交ダンスに対する世間の目は変わらない。
みっともなく見えたり、恥ずかしく思われたりするのは否めない。
そんなことはわかってるけど、
それでも、
様々な境遇や、家庭問題や、経験・素養・体型に差がある人たちが、フラットな舞台で手を取り合って、楽しく踊る。
彼らを優しく包むテーマ曲(大貫妙子さんの歌声)も相俟って、とても美しい空間になる。

ひとつ、残念な点がある。
たま子先生(草村礼子)が「お金はいらないから」と杉山に特別レッスンに誘う台詞。
人情味のある、美しい申し出だ。
でも、それはプロなら、ましてや教室雇われのイチ講師なら、言ってはいけない。
言いたい気持ちは痛いほどわかるが、絶対言ってはいけない。
言えないところに悲しみがあるし、それを直視したまま乗り越えたなら、映画のテーマがさらに深い意味を醸し出せたのに。
璧に瑕。あーもう、悔しい。

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雨丘もびり
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