地獄(1999)

劇場公開日:

解説

平成日本を震撼させた事件の犯人たちが、地獄の責め苦に苛まれる様をシュールかつエログロに描出する世紀末社会派劇。監督・脚本は「ねじ式」の石井輝男。撮影を「美容師三姉妹 乱れ髪くねり腰」の柳田友貴が担当している。主演は佐藤美樹(「義母覗き 爪先に舌絡ませて」のさとう樹菜子の別名)。

1999年製作/101分/日本
配給:石井プロダクション=オーピー映画
劇場公開日:1999年11月20日

ストーリー

人生に悩む18歳の少女・リカ。ある夜、公園で出会った老婆に生きたまま地獄へ連れていかれた彼女は、そこで老婆にそっくりな閻魔大王と対面し、これから見聞きする地獄の恐ろしさを汚れきった人間たちに伝える役目を仰せつかる。地獄の使者・魔子の導きで、現世で大罪を犯した亡者たちが地獄の責めに苦しみもがく様を見物していくリカ。そこには、連続幼女誘拐殺害事件の犯人・宮島ツトムや毒入りカレー事件の犯人・滿寿子夫婦らの姿があった。また、リカは自分が入信している宇宙真理教の教祖・瘡原と信者たちが起こした悪行の数々を業鏡を通して目の当たりにする。やがて、自らの過ちにも気づき、迷いを吹っ切ったリカは現世に帰還。閻魔大王の期待に添うべく、永遠なるもの=太陽に祈りを捧げるのであった。

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映画レビュー

1.5子供じみた悪趣味

2023年3月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

単純

まず前作『ねじ式』を撮った映像のLookからは程遠い、同じ監督とは思えないクオリティで陳腐な特撮描写と地獄絵図に萎えてしまい、終盤の意味不明な丹波哲郎によるオン・ステージ、エンディングは女優たちを脱がせての裸体ショーがエアロビみたい!?

連続幼女誘拐殺人事件の宮崎勤からやっつけ程度で和歌山毒物カレー事件の林眞須美と旦那、物語の半分以上がオウム真理教の再現VTRのような安い作りでもあり、坂本弁護士事件や松本サリンから地下鉄サリン事件と教団内部の実態として、かなり揶揄された描き方をしている滑稽さは石井輝男による敢えての演出であろう、全体的に監督の描きたかった怒りだけは理解できながら。

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万年 東一