劇場公開日 1967年2月4日

「水虫より理不尽なこと。」殺人狂時代 みつまる。さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5水虫より理不尽なこと。

2015年8月20日
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「余計な奴はどんどん減らそう!」を合言葉に、世界中の裏社会で暗躍する人口調節審議会なる殺人パラノイアの集団が、ある理由により殺す価値も無さそうなド近眼のマザコン中年の命を狙う。
その悪の総帥・溝呂木省吾を演じる天本英世の口から、嫌になるほど放送禁止用語が連発されるもんだから、気持ちを落ち着かせて画面に集中することなんて至難の業。
こんなのテレビで放映するのは絶対に無理。
カルト的な人気があるのも頷ける。
よく天才とキ○ガイは紙一重だと言われるが、果たして彼はどちらの部類に振り分けられるだろうか?
私はたぶん後者だと思います。

ギャグあり、お色気あり、アクションあり、秘密兵器あり、と実写版『ルパン三世』よりこちらの方が格段に面白いかもよ。
それから一風変わったカメラアングルが気になった。
普段はそんな角度から絶対に撮らないだろうと言うユニークな視点からの映像が度々登場し、何か不思議な光景を見せられているようでした。
こんなところにも奇才・岡本喜八監督の遊び心を窺い知ることが出来ますね。

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みつまる。