劇場公開日 1984年11月17日

「佐野浅夫さんを偲んで」お葬式 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0佐野浅夫さんを偲んで

2022年7月15日
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鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

興奮

知的

佐野浅夫
2022年6月28日没
享年96

過去に何度も鑑賞
1984年の作品
伊丹十三名義監督デビュー作
監督と脚本は『タンポポ』『マルサの女』『ミンボーの女』の伊丹十三

俳優井上雨宮夫婦は伊豆に住んでいたが2年前に東京に引っ越し元の邸宅は別荘になった
三河に住んでいた千鶴子の両親の隠居先として住んでもらうことに
父が東京の大病院で検査をしてもらった帰り伊豆の別荘で体調が悪化しタクシーで病院に行ったがそのまま帰らぬ人に

慣れないお葬式に苦慮する俳優夫婦の知的コメディーの傑作
コメディーだが特におふざけはなくリアリティーを追求した人間ドラマ
ただただ葬儀を消化する模様を淡々と映像化してる
なんかためになった気がしてお得感
でも葬儀に参加する気にはなれない
面倒だからなるべくなら身内にはもっともっと長く生きてほしい

子どもの頃に初めて観たが緑の茂みに高瀬春奈の大きな白いお尻が一番印象的な映画
愛人登場はお葬式の映画に必ずしも必要とは思えないが高瀬のお尻が一番記憶に残っているのだからわからない

棺桶と一緒に記念撮影の一コマもなぜかユーモラスで印象的

侘助は義理の両親を「おじいちゃん」「おばあちゃん」と呼んでいる
千鶴子のいとこ兄弟の弟は兄を「シゲ」と呼ぶ
違和感を感じたがまあいいだろう
それにしても岸辺一徳がフサフサで若々しい

エンドロールも本編が続く
こういうのは好き

葬儀については何もわからない俳優・井上侘助に山﨑努
二人の息子を持つ侘助の妻で俳優・雨宮千鶴子に宮本信子
喪主を勤める千鶴子の母・雨宮きく江に菅井きん
心臓発作が元で亡くなり葬式をあげてもらうことになる千鶴子の父・雨宮真吉に奥村公延
三河に住む真吉の兄・雨宮正吉に大滝秀治
千鶴子の妹で二人の息子に妊娠中の綾子に友里千賀子
綾子の夫・喜市に長江英和
千鶴子のいとこ茂に尾藤イサオ
茂の弟・明に岸部一徳
雨宮家の親族・黒崎に佐野浅夫
雨宮家の親族・奥村に関山耕司
雨宮家の親族・榊原に左右田一平
侘助千鶴子のマネージャー・里見に財津一郎
侘助の付き人・青木に津村隆
侘助の愛人・斉藤良子に高瀬春奈
サングラスをかけた葬儀業者・海老原に江戸家猫八
浄土真宗の住職に笠智衆
火葬場職員・猪ノ瀬に小林薫
真吉のゲートボール仲間のおばあさん岩切に吉川満子
真吉のゲートボールの仲間で老人会会長に香川良介
真吉のゲートボール仲間に田中春男
真吉のゲートボール仲間に藤原釜足
侘助の別荘の隣に住む精神科の木村先生に津川雅彦
木村先生の妻に横山道代
葬式を手伝う花村夫人に西川ひかる
侘助の別荘のご近所で葬式を手伝うキヨちゃんに海老名美どり
寿司屋の職人でキヨちゃんの夫・フクちゃんに金田明夫
木に引っかかった紙幣を取ろうとした青年に利重剛
葬儀マニュアルビデオに出演した冠婚葬祭の先生に関弘子
病院の会計係に中村まりこ
侘助千鶴子のCM撮影に参加した助監督に黒沢清
電報配達人に井上陽水

野川新栄