アラカルト・カンパニー

劇場公開日:

解説

パリで“よろずや”(便利屋)を開業した三人の日本人の若者の姿を若々しい感覚で描く。早乙女吾郎の原案を元に、これが劇場用映画第一回作品となる太田圭が脚本と監督を担当。撮影は「ちょうちん」の鈴木達夫が務めている。

1987年製作/98分/日本
配給:東映クラシックフィルム
劇場公開日:1987年

ストーリー

浅野雄一は旅行中のパリで国際コンサルタントと名乗る早乙女という中年の男と知り合い、在仏邦人を相手にした便利屋“よろずや”を始めることになった。相棒は同じような旅行者の山尾鈴香。二人が最初に受け請った仕事は水道の水もれ修理だったが、うまく直せず逆に壊わしてしまう。それでも「決してノンは申しません」をキャッチフレーズにどんなことでも引き受けた。犬の散歩やベビー・シッター、引っ越しの手伝いからコンドームの出前まで。失敗を繰り返しながらも“よろずや”は軌道に乗り、雄一も鈴香も自由きままに暮らしていた。ある日、日本人留学生・茜のアパートに引っ越しの手伝いに行った雄一は、彼女に一目惚れしてしまう。しかし、茜はフランス語をマスターするためここにいる間は日本人とは付き合わないという。そのうち雄一と鈴香に新しい仲間が加わった。岡本隆彦は“よろずや”の電話番として雇われたが、チャランポランな男でいつも遊んでばかり。仕事が忙しくなって彼も駆り出されることになるが、やることといったらルーブル美術館を訪れる観光客相手にインチキ案内をするなど、雄一や鈴香に比べるとかなりいい加減である。一方、雄一は仕事に励みながらも茜のことが気になっていた。彼女にはいつも違ったフランス人男性が連れ添っていたが、時おり見かける表情はいささかやつれているように見える。ある時雄一は、茜から荷物を車で運んでくれるよう頼まれた。行き先が曖昧なまま彼女の指示に従ったが、運転の途中で何気なく荷物のほうに目をやるとすき間から人間の髪の毛がはみ出していた。恋のもつれからとうとう殺人まで犯してしまったのか。茜のためにその後始末に手を貸してしまった雄一。しかし、それは雄一個人の問題で、鈴香、隆彦……三人はそれぞれの生き方で“よろずや”を続けている。

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