劇場公開日 2007年10月13日

「シビアな結末」キングダム 見えざる敵 ヘーゼルさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5シビアな結末

2007年10月13日

泣ける

悲しい

興奮

中東と欧米の対立は、日本人の私たちには理解しにくい問題だが、分かりやすく説明されている。また中東でもテロリストを脅威とみなし排除しようとしている側面があることも改めて知らされる。激しい銃撃、爆破シーンなどでエンタテインメントであることも意識しつつ、中東で進行している現実をドライに描いた作品だと思う。
サウジに入ってから、常に襲撃と隣り合わせという危機感を私も感じながら見ていた。クライマックスの銃での戦闘シーンは圧巻。
今この瞬間も動いている現実を描くだけに、後味のよい結末を作ることはできないだろう。使い古された言葉だが、憎しみの連鎖はテロリストを殺しても断ち切れない、ということを思い知らされる。

ヘーゼル